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茂生
「茂生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
茂生の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
が判然しない。ただ胡麻塩《ごましお》色の口髯《くちひげ》が好い加減な所から乱雑に
茂生《もせい》しているので、あの上に孔《あな》が二つあるはずだと結論だけは苦もな....
「電気風呂の怪死事件」より 著者:海野十三
はいなかったのである。 尤も、何時であったか、彼の友人で電気技師を職としている
茂生というのと一緒に入った時、ひょいとした感じで、ちょっと不安を覚えたので、訊ね....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
けを乞う、というようなことにして、足下と伸との連名で出してくれ。東京では、山田、
茂生。名古屋附近では猪、銀之丞、中村、中根、小塩、および名をちょっと忘れたが何と....
「怪青年モセイ」より 著者:夢野久作
夏冬繁緒、河東
茂生、滋岡透、そのほかいろいろ……田舎者の私は、みんな別々の人間のペンネームかと....
「くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
すべきものとは思われぬ。 また事実蟾蜍は谷にのみ住むものではなく、むしろ樹木の
茂生して落葉の重なり腐った湿潤の地や、人家の床下などの暗いところに多く住んでいる....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
るあり、その間を縫いて行く。これを望むに、一帯の白砂のごとし。往々その上に草木の
茂生せるあり。陸上の連山は喬木なく、岩石と野草を見るのみ。風光すこぶる荒涼なり。....