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「茅野〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

茅野の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
薄明」より 著者:太宰治
微笑している。 「兎《うさぎ》さんも、お靴も、小田桐《おだぎり》さんのところも、茅野《ちの》さんのところも、みんな焼けちゃったんだよ。」 「ああ、みんな焼けちゃったね。」と言って、やはり微笑している。....
単独行」より 著者:加藤文太郎
(一九二九.一一) 冬/春/単独行 八ヶ岳 昭和三年十二月三十一日 快晴茅野六・三〇 上槻ノ木一〇・〇〇 一二・三〇スキーを履く 夏沢温泉四・〇〇 汽....
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
コヴァレフスカヤ伝を送った。岡本かの子、原あさを、原田琴子等の愛と歎きとの短歌。茅野雅子の、慎しい妻としての明暮のなかに、やはり心の見ひらかれた女としての自分に....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
!」 日没を待って葉之助は窃り城を抜け出した。 途中で充分足|拵えをし、まず茅野宿まで歩いて行き、そこから山路へ差しかかった。薬沢、神之原、柳沢。この柳沢で....
天守物語」より 著者:泉鏡花
匠)小田原修理。山隅九平。(ともに姫路城主武田播磨守家臣)十文字ヶ原、朱の盤坊。茅野ヶ原の舌長姥。(ともに亀姫の眷属)近江之丞桃六。(工人)桔梗。萩。葛。女郎花....
半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
居士が、いや、もし……と、莞爾々々と声を掛けて、……あれは珍らしい、その訳じゃ、茅野と申して、ここから宇佐美の方へ三里も山奥の谷間の村が竹の名所でありましてな、....
一九二七年春より」より 著者:宮本百合子
○雲に映るかげ ○茅野の正月 ○ゴーゴリ的会の内面 ○アルマ ○花にむせぶ(Okarakyo....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
は、三春、白河等、皆名立たる馬の名所にて、野に走る牧馬の群はさることながら、途中茅野原を分け行き候へば、鹿毛《かげ》なる駒の二歳位なるが、ひとり忽然《こつぜん》....
花を持てる女」より 著者:堀辰雄
びと》でも、苗字《みょうじ》帯刀を許されていたほどの家がらだったそうである。母は茅野《ちの》氏で、玉《たま》といい、これも神田の古い大きな箪笥《たんす》屋の娘で....
四十八人目」より 著者:森田草平
の心を安んずるために、まず伜の主税に老巧間瀬久太夫を介添えとして、大石瀬左衛門、茅野和助、小野寺幸右衛門なぞとともに、自分に先立って下向させることにした。一行は....
学生と生活」より 著者:倉田百三
oethe : Die Leiden des jungen Werthers.(茅野訳) Schopenhauer : Die Welt als Wille u....
生死卍巴」より 著者:国枝史郎
であって、三年あまり長崎へ行って、蘭人について蘭学を学んだ二十五歳の若侍の、宮川茅野雄は行きかかった足を、後へ返しながら女へ云った。 「買えと云うなら買ってもよ....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
も知れんが、私は歌詞を多く知らないから、なんとも云えない。しかし「さんさしぐれか茅野の雨か、音もせで来てぬれかかる、ショウガイナ」というのは男色的でもあるかも知....
朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
みょうじょう》』の五人の女詩人、鳳晶子《おおとりあきこ》、山川登美子、玉野花子、茅野雅子《ちのまさこ》と並んで秀麗《うつく》しい女《ひと》であって、玉琴《たまご....
澪標」より 著者:外村繁
、夕立、涼風、夕映。私は心身ともに爽快な数日を過すことができた。 友人と別れ、茅野に出、蓼科行きの馬車に乗る。今度の旅行には全く計画はなかった。地図も持ってい....