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「茘〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

茘の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河童」より 著者:芥川竜之介
中でも、ゲエルほど大きい腹をした河童は一匹もいなかったのに違いありません。しかし枝《れいし》に似た細君や胡瓜《きゅうり》に似た子どもを左右にしながら、安楽|椅....
カズイスチカ」より 著者:森鴎外
に建ててある同じ亜鉛葺の車小屋との間の一坪ばかりの土地に、その年沢山実のなった錦支《れいし》の蔓《つる》の枯れているのをむしっていた。 その時調剤室の硝子窓....
田舎教師」より 著者:田山花袋
風鈴が涼しげに鳴っていることもある。秋の霧の深い朝には、桔※のギイと鳴る音がして子の黄いろいのが垣から口を開いている。琴の音などもおりおり聞こえた。 この士....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
光りがみえた。 雨が晴れると共に、鳥はどこへか姿を隠した。 追写真 宋裳も国初有名の詩人である。彼は幼いときに母をうしなったので、母のおもかげを偲ぶ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
しょう。 「久米仙ハ大和国上郡ノ人ナリ、深山ニ入テ仙法ヲ学ビ松ノ葉ヲ食シカツ薜《へいれい》ヲ服セリ、一旦|空《くう》ニ騰《のぼ》ツテ故里《ふるさと》ヲ飛過グ....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
・土人はこれで身代を潰すと言われてる麝香猫の実・田舎の少女のようなパパヤ・竜眼・枝・麺麭の実・らんぶたん――。 住民は、男か女かちょっと判断のつかない服装を....
女難」より 著者:国木田独歩
祖母との手で育てられ、一反ばかりの広い屋敷に、山茶花もあり百日紅もあり、黄金色の枝の実が袖垣に下っていたのは今も眼の先にちらつきます。家と屋敷ばかり広うても貧....
環礁」より 著者:中島敦
くこの地を立去ったということである。 宿舎としてあてがわれた家の入口に、珍しく枝《れいし》の蔓がからみ実が熟してはぜている。裏にはレモンの花が匂う。門外橘花....
三国志」より 著者:吉川英治
菓木珍味を、何くれとなく献上して、賀を表し候え」 と布達した。 呉の福建は、枝と龍眼の優品を産し、温州は柑子(蜜柑)の美味天下に有名である。魏王の令旨とあ....