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茲
「茲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
茲の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「軍用鮫」より 著者:海野十三
は大きな欠伸を一つして、途中を読むのをぬかし、その最後の行に目をうつしてみると)
茲《ここ》に副官府大監馮兵歩を使として派遣し、楊《ヤン》先生を中国海戦科学研究所....
「二、三羽――十二、三羽」より 著者:泉鏡花
めつつ、後ねだりをするのを機掛に、一粒|銜えて、お母さんは塀の上――(椿の枝下で
茲にお飯が置いてある)――其処から、裏露地を切って、向うの瓦屋根へフッと飛ぶ。と....
「猫と色の嗜好」より 著者:石田孫太郎
前と同じく赤いのを喜んだ、我輩の家人も同様に観察して、其見る所同一であったから、
茲に猫は赤色を好むと言うて可かろう、左りながら猫によりては少しも感ぜぬのがある、....
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
ある、僅かに三十歳を越えたばかりの人の言辞として駭くの外はないのである、イエスは
茲に自己を人類の裁判人として提示し給うのである、万国は彼の前に召出されて、善にも....
「振動魔」より 著者:海野十三
病菌の活躍を封鎖したのだった。 この白石博士を、柿丘秋郎は恩人と仰いでいると、
茲に誌したが、柿丘も実は博士のこの新療法によって、更生の幸福を掴んだ一人だった。....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
け大破損の後、行方不明となりたる乗組艦と、運命を共にしたるものと信ぜらる。よりて
茲に本官は戦死認定通知書を送付し、その忠烈に対し深厚なる敬意を表するものなり。 ....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
に朗かにはなりきれなかった。 この夜も、よく眠れなかった。 遺 書 一、事態
茲ニ至ル 大御心ヲ拝察シ恐懼言葉ヲ識ラズ 一、佐野家第十代昌一ヲ始メ妻英、長男....
「駆逐されんとする文人」より 著者:内田魯庵
毎日通う人は珍らしく無い。逗子や鎌倉から通う人さえある。便利だと云えば便利だが、
茲に不便があると云えば又云われん事は無い。電車や自働車の発達したお庇に、金のある....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
。博文館の活動は之から以後一層目鮮しかったので、事毎に出版界のレコードを破った。
茲で小生は博文館の頌徳表を書くのでないから、一々繰返して讃美する必要は無いが、博....
「土俗玩具の話」より 著者:淡島寒月
無智なる幼少年の娯楽物に非ずして、考古学人類学の研究資料とも見るべきものである。
茲において我が地方的玩具の保護や製作を奨励する意味が一層|深刻になるのである。(大正十四年九月『副業』第二巻第九号)....
「活動写真」より 著者:淡島寒月
にも撮影法の上にも、あらゆる点において進歩しつつあるのを見るにつけて、活動写真も
茲十年ほどの間に急速の進歩をしたものだと感心せずにはおられない。 一番初め錦輝....
「出来上った人」より 著者:芥川竜之介
に生きられる人と思えば好い。室生は大袈裟に形容すれば、日星河岳前にあり、室生犀星
茲にありと傍若無人に尻を据えている。あの尻の据えかたは必しも容易に出来るものでは....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
を同二十五日の時事新報に掲載せり。実に先生|発病の当日なり。本文と関係あるを以て
茲に附記す。 石河幹明|記 瘠我慢の説に対する評論について 碩果生 ....
「遠野の奇聞」より 著者:泉鏡花
白望の山続きに離森と云う所あり。その小字に長者屋敷と云うは、全く無人の境なり。
茲に行きて炭を焼く者ありき。或夜その小屋の垂菰をかかげて、内を覗う者を見たり。髪....
「西航日録」より 著者:井上円了
本源之証則同、先後聖之揆一、千万里之心通、薈諸哲心肝于一堂、鎔大地精英于一籠、藐
茲丈室与天穹窿羹牆如見、夢寐相逢、諸星方寸億劫且暮、待来者之折衷。 孔子二千....