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茶入れ
「茶入れ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
茶入れの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
れぬ。丸い釜を用いれば水さしは角張っていなければならぬ。黒釉薬の茶わんは黒塗りの
茶入れとともに用いてはならぬ。香炉や花瓶を床の間にすえるにも、その場所を二等分し....
「明るい海浜」より 著者:宮本百合子
は、 「岡本さん」 と、大きな声で呼んだ。 「はい」 「陽ちゃんがいらしたから紅
茶入れて頂戴」 「はい」 「ああでしょ? だから私時々堪まらなくなっちゃうの、一....
「伸子」より 著者:宮本百合子
がら、 「お前、茶壺しらねえか? 島根にいた頃、出入りの大工で茶人がいて、これへ
茶入れとくと湿《し》けることがないと云ってくれたんで、おら大事にしていたに無いご....
「朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
ればそれだけでよいというようなところもあった。また、あまり彼女を惜みすぎて、名物
茶入れのように箱に入れて、あんまり人目に触れさせないのを、もっとも高貴であると考....
「挿話」より 著者:徳田秋声
ろう」道太を見に来た母親は、二階へ上がると、そう言ってその風炉を眺めていた。 「
茶入れやお茶碗なんか、家にはずいぶんよいものもあったけれど、下の戸袋のなかへしま....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
てゆけ」 年の暮であったので信長はそういった。そして鍾愛の乙御前の釜を与えた。
茶入れ、茶わん、茶の湯釜などを賜わることは、当時にあっては最高な勲章を授与される....