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「茶台〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

茶台の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦系図」より 著者:泉鏡花
唐突に澄まして云う。 「見たんですか。」 「見やしませんけれど、御覧なさいな。お茶台に茶碗が伏っているじゃありませんか、お茶台に茶碗を伏せる人は、貴下|嫌だもの....
吉原新話」より 著者:泉鏡花
でね、ける、かな、と端然と坐ってると、お組が、精々気を利かしたつもりか何かで、お茶台に載っかって、ちゃんとお茶がその前へ二つ並んでいます…… お才さんは見えな....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
んものだ」 是から衣服を着替えて座蒲団の上に坐ると、お烟草盆に火を埋けて出る、茶台に載せてお茶が出る。 村「毎日/\お夜詰は誠にお苦労な事だと、蔭ながら申して....
縮図」より 著者:徳田秋声
まわし、煙草にマッチを摺った。 「ううん。」 婆やは蜜柑と紅茶をもって来て、喫茶台のうえに置いて行ったが、 「蜜柑はよくないが、少しぐらいいいだろう。」 「そ....
仮装人物」より 著者:徳田秋声
、書棚や椅子や額や、雑書雑誌などの雑然と積み重ねられたなかで、子供の庸太郎が、喫茶台の上と下に積んであるレコオドのなかから、彼女に向きそうなチャイコフスキイのア....
春昼」より 著者:泉鏡花
、如何でございます、貴下、」 「先ずお茶を一ツ。御約束通り渋茶でござって、碌にお茶台もありませんかわりには、がらんとして自然に片づいております。お寛ぎ下さい。秋....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
旧習を破って見せるために、茶を貰いたいといったら、立派な朱塗りの蓋《ふた》つきの茶台で私その他にも茶を出した。私は直に啜り尽したが、他の者は互に顔を見合わして啜....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
、甘酒、香煎《こうせん》、なんでもある。このごろの芝居ではお盆でだすが、一人だと茶台《ちゃぶだい》――真中に穴のあるものでも出した。その廻りには、煎《い》りたて....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
ながら茶碗を手に取上げて見まするに、古染付の結構なたっぷりした煎茶茶碗を象眼入の茶台に載せて出しますから、 久「へい/\恐入ります、惜しい事に周囲がポツ/\兀げ....
清心庵」より 著者:泉鏡花
い、見下げ果てた、何の生意気なことをいったって私が家に今でもある、アノ籐で編んだ茶台はどうだい、嬰児が這ってあるいて玩弄にして、チュッチュッ噛んで吸った歯形がつ....