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「茶味〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

茶味の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
運命」より 著者:幸田露伴
賜い、宮人を賜われども、辞して皆受けず、冠帯して朝すれども、退けば即ち緇衣、香烟茶味、淡然として生を終り、栄国公を贈られ、葬を賜わり、天子をして親ずから神道碑を....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
て、取あえず一|碗を傾ける。銀瓶と云う処だが、やはり例の鉄瓶だ。其れでも何となく茶味が軟かい。手々に焼栗を剥きつゝ、障子をあけてやゝしばし外を眺める。北から風が....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
有るものでないから、一団の和気を面に湛《たた》えて怡然《いぜん》として之を受け、茶味以外の味を細心に味いながら、然も御服合《おふくあい》結構の挨拶の常套《じょう....
我が宗教観」より 著者:淡島寒月
から後には神官を望んで、白服を着て烏帽子を被った時もありましたが、後にはまた禅は茶味禅味だといって、禅に凝った事もありました。或る時芝の青松寺へ行って、和尚に対....
残肴の処理」より 著者:北大路魯山人
いとはいえ、このようなことに無頓着であってはならない。 堀川牛蒡というものは、茶味があり雅味がある。その上、口の中にカスが残らないという特徴をもっている。見か....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
るために、この水の源へ草庵の地を選んだのであろう。 武蔵はまだ、茶道を知らず、茶味なども解さなかったが、単純に、 「美味い!」 と思わず口をついて叫ぶほど、....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
もそうではありませぬか」 「そうです」 「心がまえに、肩を凝らしては、せっかくの茶味が損じまする。剣ならば、体ばかり固うなって、心と刀の円通というものを失うでご....