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茶寮
「茶寮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
茶寮の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ら、べつに顔の色もかえず、静かに問いかけました。 「どうやら、ここはどなたかのご
茶寮《さりょう》のようにも思われまするが、あなたさまは?」 「はっ……あの……わ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ておりますが、当時はむろんわびしい武蔵《むさし》ガ原《はら》で、旗本、小大名のお
茶寮が三、四軒、ぽつりぽつりと森の中に見えるばかりといったような江戸郊外でしたか....
「道草」より 著者:夏目漱石
ものであった。懇意な友人の新婚|披露《ひろう》に招かれて星《ほし》が岡《おか》の
茶寮《さりょう》に行った時も、着るものがないので、袴羽織とも凡《すべ》て兄のを借....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
に熱く見合せて云った。 「僕が満足するまでやらせろ」 かの女と逸作は、星ヶ岡の
茶寮を出て、K・S氏夫妻と共に、今日で終りの展覧会場へ寄ってみようと、ぶらぶら虎....
「再婚について」より 著者:島崎藤村
です。 期日は十一月の三日ということに先方とも打ち合わせました。当日は星が岡の
茶寮でも借り受け、先方の親戚二、三人と西丸さん、吉村さんとを招き、簡素な茶室で式....
「道標」より 著者:宮本百合子
ながら読みすすんだ。結婚式は親類の者ばかりでごく内輪に行い、おなじ顔ぶれで星ケ岡
茶寮の披露をやるとかかれていた。予定されている客の顔ぶれを見て、伸子は、おそらく....
「大阪を歩く」より 著者:直木三十五
作り得ないのか? 作ろうとしないのか? よく、胸へ手を当てて御覧。 東京星ヶ岡
茶寮の北大路氏は、この前菜を十六種位出して、一名物を為し、日比谷の花の茶屋も、十....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
の本店へお伴して、座敷が大変お気に入り、今日七日はおひる父と三人で、銀座の星ヶ丘
茶寮の出店。かえりにずっと上落合の家へおいでになり、ねころがったり起きたりよもや....
「文づかい」より 著者:森鴎外
それがしの宮の催したまいし星が岡
茶寮のドイツ会に、洋行がえりの将校次をおうて身の上ばなしせしときのことなりしが、....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
馳走になりし事を覚えおり候、又其後これは七八年前かと存候が東京芝、芝園橋付近の銀
茶寮とか申す料理屋にて日本料理の献立表にとありしを覚えをり候たゞし此際は惜くも本....
「葛飾土産」より 著者:永井荷風
百善《やおぜん》、吉原の兼子、下谷《したや》の伊予紋、星《ほし》ヶ|岡《おか》の
茶寮《さりょう》などいう会席茶屋では食後に果物を出すようなことはなかったが、いつ....
「鮑の宿借り作り」より 著者:北大路魯山人
これは美食倶楽部時代の創案になるもので、今では
茶寮料理の名物の一つに数えられている。 原料のあわびは房州のもの、関西方面では....
「お米の話」より 著者:北大路魯山人
して扱い、ろくな給料も出していないが、ずいぶん間違った話である。 だから、星岡
茶寮時代、わたしのところへ料理人が来ると、君は飯が炊けるかと第一に聞いてみる。な....
「日本料理の要点」より 著者:北大路魯山人
星岡
茶寮において、料理人の補充を京都の地に求めたのは、単に
茶寮の幹部がみな京都人であ....
「料理一夕話」より 著者:北大路魯山人
ら、帰ったらお送りしましょう」 と、言ったので、 「あなたは幼稚だ。自分が星岡
茶寮をやっていた時、お客さんに出したものがとても気に入られ、もう少しないかと言わ....