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「茶師〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

茶師の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
東海道五十三次」より 著者:岡本かの子
の広い脊の低い家が並んでいる岡部の宿へ出た。茶どきと見え青い茶が乾してあったり、茶師の赤銅色の裸体が燻《くす》んだ色の町に目立っていた。私たちは藤枝の宿で、熊谷....
田舎教師」より 著者:田山花袋
る。ところどころに茶摘みをする女の赤い襷と白い手拭いとが見え、裸で茶を製している茶師の唄が通りに聞こえた、志多見原にはいちやくそう、たかとうだいなどの花があった....
新茶のかおり」より 著者:田山花袋
の芽を貫目にかけて筵にあける男の顔や、火爐に凭りかかって、終日好い声で歌をうたう茶師のさまなどが切々に思い出されて来る。母親は其頃茶摘に行っては、よく帰りに淡竹....
丹下左膳」より 著者:林不忘
あして柳生の金魚を死なしたのじゃが、日光をふり当てられた柳生では、一風とやら申す茶師の言《げん》を頼りに、それ以来、死にもの狂いでこれなるこけ猿の壺の行方をさが....
丹下左膳」より 著者:林不忘
い事実にござります。じゃがな、このことを知っているのは、柳生の大年寄、一風てえお茶師と、あっしぐらいのもんで、へえ。それも、そういう金が、柳生家初代の手で、どこ....