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「茶所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

茶所の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ソヴェト文壇の現状」より 著者:宮本百合子
庭だ。 太い柱列の間の入口から、立派な石の正面階段を昇ってゆくと、左手の柱に喫茶所と札が出ている。さっぱりした小テーブルと、腰かけがある。通りぬけると奥は一般....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ろは、やはり甲府の方面であります。 八 その晩、甲府八幡宮の茶所で大欠伸《おおあくび》をしているのは宇治山田の米友であります。 土間には炭....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
い》があり、新御殿があり、土蔵があり、示談講があり、総会所があり、女人講があり、茶所があり、白砂会所《しらすなかいしょ》、二十八日講、因講《ちなみこう》までを数....
一世お鯉」より 著者:長谷川時雨
むく》を重ね、上に十徳《じっとく》を着たお坊主《ぼうず》までついて、銀の道具のお茶所まで従がっていった。 その行列が通るのをわたしは柳橋で見た。勿論土地の売れ....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
っかり覆いがしてあって、あのムクムクとした色を楽しむことはできなかったが、しかし茶所らしいおもしろみがあった。柿の木はもう若葉につつまれて、ギクギクしたあの骨組....
蓮月焼」より 著者:服部之総
厭《いと》ひて、家居を定めず、遂に西加茂《にしかも》なる神光院《じんこういん》の茶所に住《すま》へり、故に都人呼んで屋越《やごし》の蓮月といへり。」 これで....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
おっとりした持味がありますが、これも今出来のものは昔ほど味いを持ちません。宇治は茶所で昔から名を高めましたが、茶筅作りは大和が中心とせられ、生駒の麓の高山が仕事....