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茶摘み
「茶摘み〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
茶摘みの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「狂人は笑う」より 著者:夢野久作
茶摘男たちは、一休みする間もなく各自に、長い長い綱を附けた猿を肩の上に乗せて、お
茶摘みに出かけるのです。鬱蒼たる森林地帯を通り抜けると、巌石峨々として半天に聳ゆ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
にはいっても、まだ半蔵は連日の激しい疲労から抜け切ることができなかった。そろそろ
茶摘みの始まる季節に二日ばかりも続いて来た夏らしい雨は、一層人を疲れさせた。彼が....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
あるものは、徳川氏と運命を共にする屋敷方の離散して行く光景を語らないものはない。
茶摘みだ烙炉だ筵だと騒いでいる木曾の季節の中で、男女の移住者の通行が続きに続いた....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
りぬぐいなどが咲き、梨、桃、梅の実は小指の頭ぐらいの大きさになる。ところどころに
茶摘みをする女の赤い襷と白い手拭いとが見え、裸で茶を製している茶師の唄が通りに聞....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
ばし中将の行くえを失いて、浪子ひとりその父を占めけるなり。 「黄檗を出れば日本の
茶摘みかな」
茶摘みの盛季はとく過ぎたれど、風は時々|焙炉の香を送りて、ここそこに....
「青い眼の人形」より 著者:野口雨情
よ」と云つて 笠で顔隠した 「どこへ行く」と、聞くと 「越後の国さ、
茶摘みに行くよ 五兵衛さん行かう」と 尻尾出して 見せた また、ある....
「幼年時代」より 著者:室生犀星
。そして彼がみな解っているような悲しい顔をしていた。――私は母とあの広い庭へ出て
茶摘みをしたり、庭で父と三人でお菓子をたべたりしたことが思い出された。初夏の風は....