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茶柱
「茶柱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
茶柱の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「禁酒の心」より 著者:太宰治
一ぱいの番茶を加え、その褐色の液を小さいグラスに注いで飲んで、このウイスキイには
茶柱が立っている、愉快だ、などと虚栄の負け惜しみを言って、豪放に笑ってみせるが、....
「行人」より 著者:夏目漱石
ものと愚にもつかない馬鹿話を始め出した。自分は自分の前にある茶碗の中に立っている
茶柱を、何かの前徴のごとく見つめたぎり、左右に起る笑い声を聞くともなく、また聞か....
「創作家の態度」より 著者:夏目漱石
っこう主観の分子を含んでおらんのがありますがそれは御注意を致しておきます。例えば
茶柱が来客を代表したり、嚏《くさめ》が人の噂《うわさ》を代表したりするようなもの....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
のだ。
残酷な人の心。チエホフの、アルビオンの娘みたいなものだ。
寿司屋では
茶柱が二本も立ったので、眼をつぶってその辻占《つじうら》をぐっと呑みこんでしまっ....