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「茶殻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

茶殻の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
皮膚と心」より 著者:太宰治
かぼちゃの皮。砂利道。虫食った葉。とさか。胡麻《ごま》。絞り染。蛸《たこ》の脚。茶殻。蝦《えび》。蜂《はち》の巣。苺《いちご》。蟻《あり》。蓮の実。蠅《はえ》。....
旧主人」より 著者:島崎藤村
あるは箍《たが》の切れたのです。※《ざる》に切捨てた沢菴《たくあん》の尻も昨日の茶殻に交って、簓《ささら》と束藁《たわし》とは添寝でした。眺めては思い、考えては....
十二支考」より 著者:南方熊楠
大問屋となり、出精するうち悪心起り、越中、越後に若い者を派遣し、人々の呑み棄てる茶殻を京の染屋に入れるとて買い集め、それを飲み茶に雑《まじ》えて人知れず売り、大....
第二菎蒻本」より 著者:泉鏡花
、鴨居を抜けて出るように見えた。 女の袖つけから膝へ湛って、落葉が埋んだような茶殻を掬って、仰向けた盆の上へ、俊吉がその手の雫を切った時。 「可ござんすよ、可....
化銀杏」より 著者:泉鏡花
盛りたる羊羹に楊枝を添え、 「一ツおあがり、いまお茶を入替えよう。」 と吸子の茶殻を、こぼしにあけ、 「芳ちゃんだから話すんだよ。誰にも言っちゃ不可いよ。実は....
食道楽」より 著者:村井弦斎
柑《みかん》の皮も決して捨てず、米を磨《と》いだ白水《しろみず》も決して捨てず、茶殻《ちゃがら》も捨てず、大根や牛蒡《ごぼう》の頭と尾《しっぽ》まで万年スープの....
洛北深泥池の蓴菜」より 著者:北大路魯山人
っているのを見ると、壜の中には、半ば拡がった葉が一杯になっている。それはあたかも茶殻を詰めたようなものだ。 そこで、どこのじゅんさいが一番よいかと言うと、京の....