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「茶筒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

茶筒の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦系図」より 著者:泉鏡花
くりした前髪で打傾き、 「学士の方じゃなくって、」 「知っていらっしゃるか。」と茶筒にかけた手を留めた。 「その母様と云うのは、四十余りの、あの、若造りで、ちょ....
省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
発光のピストルなんです。笹木邸の大欅の洞穴に仕かけてあったんです」といって真黒な茶筒のようなものを、ズシリと机の上に置いた。 大江山警部が茶筒をあけてみると、....
新版 放浪記」より 著者:林芙美子
とも母は聞かない。非常に助かる。聞かれたところでどうしようもないのだ。母はからの茶筒に手拭をあて、暫《しばら》く眠った。口を開けて気持ちよさそうに眠っている。昼....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
まあ、そんなら闇の親分と、何か仕事のことで出入りでもあったの?」 と、お杉は、茶筒《ちゃづつ》から喜撰《きせん》を、急須《きゅうす》に移しながら。 お初はう....
新西遊記」より 著者:久生十蘭
たしなやかな半長靴を穿いているが、上端のほうが大きくできていて、煙管、煙草容れ、茶筒、木椀など、なにもかもみなそこへおさまってしまう。 西蔵は一妻多夫の国で、....
食道楽」より 著者:村井弦斎
があれば大匙二杯位入れます。しかしなくっても構いません。それから型の代りに小さな茶筒の蓋か何かでポンポンと打抜けば円《まる》くなります。四角に截《き》っても構い....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
しては随分進んだものであります。最も沢山作るのは胴乱で、煙草入であります。その他茶筒、茶入などは型を用いて作られ、硯箱、角盆などは板を素地とします。大きなもので....
食道楽」より 著者:村井弦斎
よし。火が強過ぎて湯が沸騰するとプデンに鬆《す》が立ち味悪し。ブリキ型のなき時は茶筒の蓋へ入れ上から布巾をかけて湯煮てもよし。このプデンにはカスターソースあるい....