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茶話
「茶話〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
茶話の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
かし教師も悉《ことごと》く彼を迫害した訣ではなかった。彼等の或ものは家族を加えた
茶話会に彼を招待した。又彼等の或ものは彼に英語の小説などを貸した。彼は四学年を卒....
「路上」より 著者:芥川竜之介
とう大井《おおい》と藤沢《ふじさわ》とに引きとめられて、『城』同人《どうじん》の
茶話会《さわかい》に出席しなければならなくなった。彼は勿論進まなかった。が、藤沢....
「箕輪心中」より 著者:岡本綺堂
人の眼について、十吉の家にはこのごろ妙な泊まり客がいるようだと、村の若い衆たちの
茶話《ちゃばなし》にものぼっていることを、お米からそっと知らされて、母子は寿命が....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
原定家作。千家流に伝えられる七事式の法策書の一つである。 三〇 夕月夜……――「
茶話指月集」による。 三一 ハルンアルラシッド――『アラビアン・ナイト』(千一夜....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
なった。老人はなかなか贅沢で、上等の茶を淹れて旨い菓子を食わせてくれた。 その
茶話のあいだに、わたしは彼の昔語りをいろいろ聴いた。一冊の手帳は殆ど彼の探偵物語....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
ルやサイダーの壜を運び出すのもあった。わたしの家からも梨を持ち出した。一種の路上
茶話会がここに開かれて、諸家の見舞人が続々もたらしてくる各種の報告に耳をかたむけ....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
白髑髏のようで、一人で立ってる気はしねえけんど、お前様が坊様だけに気丈夫だ。えら
茶話がもてて、何度も土瓶をかわかしたで、入かわって私もやらかしますべいに、待って....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
が、この峠を越さねばと申して、多勢のものが難渋をするでもなし、で、聞いたままのお
茶話。秋にでもなって、朝ぼらけの山の端に、ふと朝顔でも見えましたら、さてこそさて....
「人間山中貞雄」より 著者:伊丹万作
うである。 私が初めて山中に会つたのは、たしか『都新聞』の小林氏の主催にかかる
茶話会の席上であつた。時期はちようど山中がその出世作と目されている一連の作品を出....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
』や『左伝』と同格に扱われていたのを知るべきである。また、この外曾祖父が或る日の
茶話に、馬琴は初め儒者を志したが、当時儒学の宗たる柴野栗山に到底及ばざるを知って....
「遠野の奇聞」より 著者:泉鏡花
のさのさと出で来らむとする概あり。 古来有名なる、岩代国会津の朱の盤、かの老媼
茶話に、 奥州会津|諏訪の宮に朱の盤という恐しき化物ありける。或暮年の頃廿五六な....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
ますまい。これが山賊に出逢って一貫投げ出したとでもいう事なら、意気地がねえたって
茶話にゃなりまさ。 黙っていました。 その晩、また昨夜のように、燧火だけは枕....
「火に追われて」より 著者:岡本綺堂
ールやサイダーの壜を運び出すのもあった。わたしの家からも梨を持出した。一種の路上
茶話会がここに開かれて、諸家の見舞人が続々|齎らしてくる各種の報告に耳をかたむけ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
祈祷のお経と僧侶学校で用いる問答の教科書です。そのほか少し面白い伝記とかあるいは
茶話のような本があるだけの事で、少し学者の欲しいと思うような書物は一つもないです....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
ひになる心地し侍る也。もふだる体を詠み侍る事定家の歌ほどなる事はなき也」(『清巌
茶話』)などになると、ただに定家をだしに使っているのではなくて、とにかくそれを師....