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茶飲み
「茶飲み〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
茶飲みの前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
た石炭の上には雪がすっかり塗り上げをしていた。ところどころに、人足《にんそく》の
茶飲み所兼監督の詰め所の交番ようのものが「置い」てあった。 彼らは、石炭と海と....
「狂人は笑う」より 著者:夢野久作
賊みたような警固人が、堂々と騎馬隊を作って行くので、知らない者が見ると戦争だかお
茶飲みだかチョット見当が付かない。ちょうど阿剌比亜の沙漠を渡る隊商ですね。とにか....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
ル・ジョンソンはみずからの人物を描いて次のように言っている。「因業な恥知らずのお
茶飲みで、二十年間も食事を薄くするにただこの魔力ある植物の振り出しをもってした。....
「旅愁」より 著者:横光利一
ここがこんな風になっちゃ、これから学生に教える人は困りましょうね。」
と矢代は
茶飲み話にふと口を辷らせた。
「そうです。われわれはもう教えようがなくなりました....
「生活」より 著者:林芙美子
日暮らしの小説を書いている。夕御飯が済んで、小さい女中と二人で、油ものは油もの、
茶飲み茶碗は
茶飲み茶碗と、あれこれと近所の活動写真の話などをしながらかたづけもの....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
人間がみんな聖人になり、この世に悪というものがなくなったら幸福だろうと思うのは、
茶飲み話しの空想としては結構であるが、大マジメな論議としては、正当なものではない....
「銅銭会事変」より 著者:国枝史郎
「これはおかしい」と思いながら、老人の瞳の向いている方へ、弓之助はこっそりった。
茶飲み茶椀と土瓶とで、変な芸当をしているのであった。茶椀の数は十個あった。しかし....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
行するし、村全体でやらなければならないことだったら、めいめい自分の近しい人から、
茶飲み話の間に角立てないで説き伏せて行く。そんなふうで、いつの間にやら、村の気風....
「縁談」より 著者:佐藤垢石
』 『それもそうだな』 と、山岡は微笑した。そこで私は、 『ところでどうだ――
茶飲み友達というのは欲しくはないのかい』 『僕はまだ老いぼれじゃないのだよ、茶飲....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
と言うても、常《じょう》年中に念仏や唱妙ばかりでもあんめえ、講の後で茶を飲めば、
茶飲み話というのも出るでがしょう。話や相談はその時で結構じゃ。方丈さんの説教で耳....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
る。どうもチベット人は肉を喰う割合に野菜が乏しいので始終茶を飲んで居るです。その
茶飲み茶碗はいつも銀の蓋で伏せてありまして、其茶がよい頃にさめると飲み、飲んでは....
「斬られの仙太」より 著者:三好十郎
というても、常《じょう》年中に念仏や唱妙ばかりでもあんめえ、講の後で茶を飲めば、
茶飲み話というのも出るでがしょう。話や相談はそのときで結構じゃ。方丈さんの説教で....
「『唯研ニュース』」より 著者:戸坂潤
的に観察すると、まるでトルクシブの工事のように、乱雑たる統一である。 三枝君は
茶飲み茶わんを買って来て、水道口で之をゴシゴシ洗っていた。そして頼まれるままに名....