»
荀
「荀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
荀の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「善の研究」より 著者:西田幾多郎
従うのが善であり、これに背《そむ》くのが悪であるといっている。その他シナにおいて
荀子《じゅんし》が凡て先王の道に従うのが善であるといったのも、一種の権力説である....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
初め勘右衛門、後|縫殿助であった。拙誠堂の別号がある。幕府の儒員に列せられた。『
荀子』、『韓非子』、『淮南子』等の考証を作り、旁国典にも通じていた。明治十一年四....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ものあり。北アフリカの角蝮《ホーンド・ヴァイパー》は眼の上に角を具う。それから『
荀子』勧学篇に、※蛇《とうだ》足なくして飛ぶとは誠に飛んだ咄《はなし》だが、飛ぶ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
羊頭鬼)に酷似したと伝うるが、孔子もそれと互角な不男《ぶおとこ》だったらしく、『
荀子《じゅんし》』に〈仲尼《ちゅうじ》の状面|※《き》を蒙《かぶ》るがごとし〉、....
「平塚・山川・山田三女史に答う」より 著者:与謝野晶子
身」を本として「治国平天下」に拡充し、「人を措いて天を思わば万物の情を失う」(『
荀子』)といい、「人を治むる所以を知るは天下国家を治むる所以を知るなり」(『中庸....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
子、その辺にも大衆という文字は覚えがねえが……でも、どこかで見たようだ。左伝か、
荀子《じゅんし》か…… 実によけいな心配をしたもので、お手前物の百味箪笥の引出....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
のばして二十日の分は、用事のためとばすと云ってよこしました。冨山房の辞典のために
荀子、老子というようなものを調べているらしい模様です。
○十四日には、あわただ....
「岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
人之性直。罔之生也。幸而免』こうあったように思われます。しかし孟子は性善を唱え、
荀子は性悪を唱えました。だが告子は性可能説を唱え、又|楊雄、韓兪等は、混合説を唱....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
はここへ来る時詩を微吟していたらしいが、無慾の君のことだから、『|贈僧』という杜
荀鶴の詩でも、暗誦していたんじゃあるまいかな?」 「いいえ」と私は笑いながら、「....
「藪の鶯」より 著者:三宅花圃
ると。心にもない大悪事をしでかすもので。山中もマアそんなものサ。大きくいえば漢の
荀※《じゅんいく》が曹操《そうそう》におけるがごとしともいおうかネ。あの西郷も僕....
「荘子」より 著者:岡本かの子
起った。 孔子の倫理的理想主義を承けて孟子は人間性善説を提掲した。これに対して
荀子は人間性悪説を執り法治論社の一派を形造った。墨子の流れを汲む世界的愛他主義が....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
だけ河へ食い込んでいるところから俗に張出し代地と呼ばれる埋立があって、奥は秋本|
荀竜《じゅんりゅう》の邸になっているが、前はちょっとした丘で雑草の繁るに任せ、岸....
「三国志」より 著者:吉川英治
一人も通すなと命じた。 その間に。 何進もまた、車騎将軍たる武装をして何※、
荀攸、鄭泰などの一族や大臣三十余名を伴い、陸続と宮門に入り、霊帝の柩のまえに、彼....
「三国志」より 著者:吉川英治
知っても、ただ丞相の意に逆らうことを恐れて、黙しておるのみでしょう」 続いて、
荀爽も、反対した。 「もし今、挙げて、王府をこの地から掃えば、商賈は売るに道を失....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
きめておりました。――不才、無学な身にはございますが、無刑録なる書物のうちにも、
荀卿の語として、 凡ソ天下ノ事、我ガ心ニ具フル性命ノ理ニ明カナラズシテ、断制、裁....