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草する
「草する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
草するの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「近時政論考」より 著者:陸羯南
仮装してしかして陰に功利を貪る者あり、理よろしく永久平和を唱うべき者また国防論を
草するあり、理よろしく一切放任を望むべき者あえて官金を受くるあり、名目の恃むに足....
「読書法」より 著者:戸坂潤
の本質――(ロマンの理論)』 ソヴェートの『文芸百科辞典』の「ロマン」の項を起
草するために行なわれた研究報告と討論(一九三四―五年)を編纂したもので、報告者は....
「一つの思考実験」より 著者:寺田寅彦
本来の職務に従事しているが、その職務時間の若干をさいて公衆のためにこれらの記事を
草するという事は少しも不都合とは思われないのみならず、むしろそういう事は職務に付....
「映画芸術」より 著者:寺田寅彦
れらについても他日適当な機会に、他の場所で一応の考察を試みたいと思う。 本編を
草するために参考にした書物は次のようなものである。(次第不同) V. I. Pu....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
ってである。 (一九一八・一・五) 付記。私はこの一篇を一つの優れた思索的論文を
草することを意図してではなく、ある緊要な実際的なかつ遠く遂げらるるを要する目的を....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
任は免れざるが如きも、元来軍の字句末節に拘泥し不純の動機を以て、斯かる声明文を起
草する一部の専門家と大いに其の立場を異にすること明白なり。閣下は国体擁護の軍の重....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
船らしい、艪を操る児の丈より高い、他の舷へ波を浴びせて、ヤッシッシ。 いや、道
草する場合でない。 廉平は、言葉も通じず、国も違って便がないから、かわって処置....
「理想の女」より 著者:坂口安吾
ら。日本文学の伝統などといふものを表面の字づらの上で読みとり、綴り合せて、一文を
草することしか知らないのだから。 島崎藤村や夏目漱石がロマンだなどゝは大間違ひ....
「久保田万太郎氏」より 著者:芥川竜之介
と愛とを有することは必しも人後に落ちざるべし。即ち原稿用紙三枚の久保田万太郎論を
草する所以なり。久保田君、幸いに首肯するや否や? もし又首肯せざらん乎、――君の....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
して、終にただ生涯給金取りとして人に雇使せらるるに至るのである。 いまこの章を
草するに当って、左の話を想起する。アメリカのある大学卒業生、何々学士という名刺を....
「こま犬」より 著者:岡本綺堂
ればまだまだたくさんあるので、その拾遺というような意味で更にこの「近代異妖編」を
草することにした。そのなかには「鬼談」というところまでは到達しないで、単に「奇談....
「明治の戦争文学」より 著者:黒島伝治
くのは必要である。 従来、それらについての研究は、殆んどなされていない。本稿を
草するにあたって、貧弱な、自分の過去の読書を頼りにして、それを再吟味し、纒めるよ....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
ばらくおくとしても、あの仰々しい施薬広告はいったいなんとしたことか。 この稿を
草する間にも、彼はいかがわしい施薬結果を、全国の新聞紙上に広告した。即ち、それに....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
りたれど、その頃はまだ気力衰へたれど※滅するには到らざりしをもて、筆を執りて文を
草することも出来しなり、されどこのごろは筆を執るも慵くてただおもひくづをれてのみ....
「松の操美人の生埋」より 著者:宇田川文海
新聞雑誌の世に行わるゝや、文明の魁首社会の先進たる福澤福地両先生高見卓識常に文を
草する言文一致の法を用い、高尚の議論を著わし緻密の思想を述ぶるに、佶屈※無々君の....