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草刈鎌
「草刈鎌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
草刈鎌の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
より尚《なお》辛い、アヽ悪い事は出来ないものだと、再び油の様な汗を流して、暫くは
草刈鎌を手に持ったなり黙然《もくねん》として居りました。
音「あんた、どうした....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
あやさんとお仲さんに早く捉まえろと言うので、よんどころなしに捉まえると、御新造は
草刈鎌を持ち出して来て、力まかせにその子むじなの首を斬り落してしまったそうで……....
「太十と其犬」より 著者:長塚節
長し且つ惑乱した。彼は全く孤立した。 其日は朝から焦げるように暑かった。太十は
草刈鎌を研ぎすましてまだ幾らもなって居る西瓜の蔓をみんな掻っ切って畢った。そうし....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ゅばん》、腹掛《はらがけ》に小さな草刈籠《くさかりかご》を背負《せお》い、木製の
草刈鎌を持って、足柄山を踊る男の子でありました。 「金ちゃんかえ、おや、もうお仕....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
あろう。 自動車は駛り出したが、相変らず揺れる、揺れる。 お、誰だか長い柄の
草刈鎌で、一面に熟れかえった燕麦をスウイスイと刈り立ててる。 いい香いだ、いい....
「あの世の入口」より 著者:知里真志保
※ なお、此処の中に生えて居た樹木は若く、太いのでもステッキ程度であって、全部
草刈鎌で切り取ることのできるていどであった。また、階段も処々崩れていたが大体にお....