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草木染
「草木染〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
草木染の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「糸車」より 著者:寺田寅彦
糸を染めることまで自分でやるのを道楽にしていたようである。純粋な昔ふうのいわゆる
草木染めで、化学染料などの存在はこの老人の夢にも知らぬ存在であった。この老人の織....
「大阪を歩く」より 著者:直木三十五
で、私などの横は、風を切って行くし、時に、一品を買って「この色は、化学染料でなく
草木染で出すといいが」とでも、批判すると、もう、返事ができない。 謂いかえると....
「智恵子の半生」より 著者:高村光太郎
絵勉強の時間を縮小し、或時は粘土で彫刻を試みたり、又後には絹糸をつむいだり、其を
草木染にしたり、機織を始めたりした。二人の着物や羽織を手織で作ったのが今でも残っ....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
ろ退歩が目立つのは大きな矛盾といわねばなりません。なぜ幼穉だと笑われている手機や
草木染の方が実着なものを生むのでしょうか。考えさせられる問題であります。 それ....
「京都の朝市」より 著者:柳宗悦
驚いたのは、その色の渋さ、織の温かさ、縞の美しさであって、もとより糸は手紡、色は
草木染である。尤もそれ以外になかった時期である。余り味が豊かで、まるで茶人達が特....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
らない。この恐さだけは、太平記の時代も今もお互いの中でいささかも減じてはいない。
草木染の山崎|斌氏から手紙をもらった。稲村ヶ崎で義貞の龍神献剣のことなどは捨てて....