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草本
「草本〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
草本の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
は気味悪く笑った。 「然うだ」と老人は最う一度云った。「唐土渡来の眠花だ。二年生
草本だ。茎の高さ四五尺に達し、その葉には柄が無い。葉序は互生、基部狭隘、辺縁に鋸....
「函館の大火について」より 著者:寺田寅彦
消し止める比率とか、そういう人間的因子が、たとえば京橋区日本橋区のごとき区域と浅
草本所のごとき区域とで顕著な区別のあることが発見されている。ともかくも、この種の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
を高浜が刀で切裂いて、室へ抛《ほう》りこんで帰った。それから同流の下谷あたり、浅
草本所ともに他流試合をするものは、みんなおれがさしずを受けたから、二尺九寸の刀を....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
種類の建設物(いうまでもなく、それを支える土地を含ませない)、あらゆる種類の樹木
草本、家畜、家具、衣服、書画、彫刻、諸車、宝石、機械、道具等がこれである。これら....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
かんとんしんご》』にある文珠蘭《ブンシュラン》であるといわれる。宿根生の大形常緑
草本でヒガンバナ科に属し、Crinum asiaticum L. var. ja....
「植物知識」より 著者:牧野富太郎
したと書物に書いてある。 牡丹はキツネノボタン科に属するが、この科のものはみな
草本《そうほん》であるにかかわらず、独《ひと》りこの牡丹《ぼたん》は落葉灌木《ら....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
義成 依然形勝関東を控ふ 剣豪犬士の功に非ざる無し 百里の江山掌握に帰す 八州の
草本威風に偃す 驕将敗を取るは車戦に由る 赤壁名と成すは火攻の為めなり 強隣を圧....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
んこうしょく》を施し屋根瓦《やねがわら》に濃き藍を点じたるが如き、あるひはまた浅
草本願寺の屹立《きつりつ》せる屋根を描きたる図中その瓦の色と同様なる藍と緑を以て....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
形に接して直ちにこれを我が精神修養の一助になさんと欲するのである。実際私は下谷浅
草本所深川あたりの古寺の多い溝際《どぶぎわ》の町を通る度々、見るもの聞くものから....
「墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
ているのでしょう。 そして右手の方、紫に淡く霞んでいるのは、早崎海峡を隔てて天
草本島かも知れません。点々として、口の津らしいところが見えます。加津佐あたりと思....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
行いつつあった。ところが八月六日後堀河院が崩御されたので、悲歎の余り翌七日庭上に
草本廿巻を置いて焼き棄ててしまった。その後十月になって、九条道家が院の御手もとに....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
誉の札を贈ったものであります。誠に天下一の藍でありました。 藍というのは一年生
草本で蓼科に属する植物であります。葉は濃い紫色を呈し花は紅で、阿波の平野にこれが....
「特殊部落と寺院」より 著者:喜田貞吉
奉行中え懸合之上申達候。以上。 とある。これより十七年前、享和二年四月の江戸浅
草本願寺輪番東坊・長覚寺連署の東派浄土真宗一派階級之次第というものの中にも、 免....