草案[語句情報] »
草案
「草案〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
草案の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
でした。そして、儂と二人で書斎に入って、儂は隔った椅子の向うから、先主がしきりに
草案を認めているのを眺めておりました。それは、オクターヴォ判型の書簡紙に二枚ほど....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
くて主人公の人間的経験の話しである。処がこの間発表されたソヴェート連邦の改正憲法
草案には、この小家畜(禽)共有の廃止が、そっくりそのまま出ているので、私は今更こ....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
る。都下の各新聞が伝える処によると、放送開始一時間半前になってから、急に安部氏に
草案の改訂を要求したとも云うし、又他の放送を要求したとも云うのである。色々注文を....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
かしそれに長くかかり合うには、彼の精神はあまりに誠実だった。そしてその一部分をも
草案しないうちに、嫌悪《けんお》の情をもって投げ捨てた。あるいはまた、最も取り扱....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ていた。彼はただこの芸術を頭に浮かべたばかりであり、フランソアーズの助力で多少の
草案を作り得たにすぎなかった。 彼はかくて、聖書《バイブル》の数ページをほとん....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
言葉は、一九一二年六月に書かれた。作品全体は右の期間以外にまたがる。私が見出した
草案には、まだパリーの高等師範学校の学生だったころの一八八八年のものもある。 ....
「『演劇』あとがき」より 著者:岸田国士
できた。 最後に、演劇年譜であるが、少壮篤学の士中田耕治君に、非常に骨の折れる
草案を作ってもらい、山田肇君に校訂をおまかせした。 執筆者諸君の編者に寄せられ....
「書記官」より 著者:川上眉山
それは。 さあその辺の次第もあろうと、かねて手配りをいたしておいて、その閣令の
草案も今日ようやく手に入れました。 や、それは、と善平はわれ知らず乗り出して、....
「著作権の問題」より 著者:伊丹万作
れには二つの条件が必要である。すなわち、まず先決問題としては立法の基礎となるべき
草案をあらかじめ我々の手によつて練り上げておくことであり、第二の段階としては、従....
「本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
読者諸君からの切なる勧告もありますので、それに応じてその梗概紹介の意味で、放送の
草案をここに発表する事に致しました。放送の際には時間の都合で省略したところも多く....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
いえども、帰朝後意外に多忙にして、緩々訂正取捨するのいとまなければ、その日記中、
草案のまま編成するに至る。読者請う、これを了せよ。 明治二十二年八月著者 ....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
り行われた。そのときは真名序つまり漢文序だけついていて、二十九日に良経の仮名序の
草案ができ上った。しかし日附は二十六日となっていて、竟宴の前日できたことにしてあ....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
べき部分的の諸研究に譲って、ここにはただ、かつて或る融和事業団体において講演せる
草案をもととして、その足らざるを補い、なるべく広く多方面に渉って、その沿革を概説....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
ahre 1803, 1880. ノッテボーム――『一八〇三年のベートーヴェンの
草案帳』(一八八〇年) A. W. Thayer.――Chronologisch....
「〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記)」より 著者:戸坂潤
信ビル東洋軒に於て在京発起人会を開き(参加発起人十九名)、長谷川を議長とし、規約
草案の上程、機関誌の発行、会員の推薦、総会の準備等の議事を進め、即刻発起人の名に....