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草相撲
「草相撲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
草相撲の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
ッぽい真似するんで、胆をつぶして逃げちまったぜ」 「わはははは、お客を前に致して
草相撲の稽古致さば、大概の者が逃げ出すわい。椋鳥とか申したが、どんなお客じゃ」 ....
「路傍の草」より 著者:寺田寅彦
か。 長い間人間の目の敵にされて虐待されながら頑強な抵抗力で生存を続けて来た猫
草相撲取草などを急に温室内の沃土に移してあらゆる有効な肥料を施したらその結果はど....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
てこの馬子が、軽井沢の裸松と甲乙を争うようなしれ者であって、また同時に、この辺の
草相撲では後れを取ったことのない甚目寺《じもくじ》の音公でしたから、たまりません....
「母の上京」より 著者:坂口安吾
てしまつたから、をさまりがつかなくなつただけのことだ。 このオデン屋は生国では
草相撲の大関で、今もつて多少ドン・キホーテの気性があるほどだから、血気の頃は特別....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
キワ、モトという三人を女相撲へ弟子入りさせ、やがて自分で一座をつくり、勇駒という
草相撲の大関を師匠に四十八手裏表の練習をつませたうえ、全国を興行して人気を集めた....
「落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
計にたけているか知れない。 近郷近在のアンニャのうちで、衆評一致した豪の者は、
草相撲の横綱鬼光、これは強い。六尺三寸、三十八貫、江戸の大関でもあの野郎の鉄砲一....
「魔都」より 著者:久生十蘭
ある大男で、右の眼の下に三日月の大きな傷痕がある。身の丈は五尺六七寸もあろうか、
草相撲の大関といったような頑丈な体をかがめて、丁寧に会釈すると、
「これは道灌山....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
れると、神隠しのぬしは、雑作もなくわかる」 ちょうど、そこへ千太がやって来た。
草相撲《くさずもう》の前頭《まえがしら》のような恰幅《かっぷく》のいいからだをゆ....
「地上」より 著者:島田清次郎
板がぶら下げてあった。主人の太兵衛は生まれつき体格が逞しく力があって、青年時代は
草相撲の関取であったというが、そして女と酒と博奕と喧嘩のために少しあった資産もな....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
貧乏神といった体《てい》。 伝兵衛のほうは、綽名《あだな》の通り出ッ尻で鳩胸。
草相撲《くさずもう》の前頭とでもいった色白のいい恰幅《かっぷく》。何から何まで反....
「こども風土記」より 著者:柳田国男
ちは子どもに任せて置いて、よほどの軽はずみでないと青年も手を出さない。村の鎮守の
草相撲や盆の踊などもみなそれで、だから児童はこれを自分たちの遊びと思い、のちには....