草臥れる[語句情報] »
草臥れる
「草臥れる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
草臥れるの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「足袋」より 著者:島崎藤村
りも心の暗い旅をつづけて、諸国の町々や、港や、海岸や、それから知らない山道などを
草臥れるほど歩き廻った足だ。貧しい母を養おうとして、僅かな銭取のために毎日二里ほ....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
たてもなア、お梅はんが歩けんと云うから、手を引張ったり腰を押したりするので、共に
草臥れるがな、とても/\足も腰も痛んで、どうも歩けぬので」 永「確かりして歩かん....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
着きやがって、へッ。俺の方が初手ッから立ってるんだ。衣類に脚が生えやしめえし……
草臥れるんなら、こっちが前だい。服装で価値づけをしやがって、畜生め。ああ、人間|....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
、だるいだるい、うつむけに畳に伸びた蹠を踏ませられる。……ぴたぴたと行るうちに、
草臥れるから、稽古の時になまけるのに、催促をされない稽古棒を持出して、息杖につく....
「土竜」より 著者:佐左木俊郎
紙を寄越されて見ると、梅三爺は市平を呼び寄せたいような気がした。腰が痛み、身体が
草臥れるにつけても、「あの野郎せえいれば、俺もこれ、じっかり楽なんだが……」と思....
「二階から」より 著者:岡本綺堂
れを取出して、鉄漿を着けた口から白い煙を軽く吹いた。山の手へ上って来るのは中々|
草臥れるといった。帰りには平河の天神様へも参詣して行こうといった。おてつと大きく....
「遍路」より 著者:斎藤茂吉
った。遍路のはいている護謨底の足袋を褒めると「どうしまして、これは草鞋よりか倍も
草臥れる。ただ草鞋では金が要って敵いましねえから」というのであった。これは大正十....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
なって遣って見る気なら、
これから火を焚いている鍛冶屋へ往け。
あの一寸坊共が、
草臥れると云うことなしに、
金や石を赤く焼いて敲いている所なのだ。
そして随分念....