草葉の陰[語句情報] » 草葉の陰

「草葉の陰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

草葉の陰の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虞美人草」より 著者:夏目漱石
いつまでも病気だ病気だと申して嫁を貰ってくれませんうちに、もしもの事があったら、草葉の陰で配偶《つれあい》に合わす顔がございません。まあどうして、あんなに聞き訳....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ことはあるまい……よくそれでも本陣、問屋、庄屋を勤めあげた。そうあの半六|親爺が草葉の陰で言って、このおれを待っていてくれるような気がする……」 「そんな、お父....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
立ち寄ったりすることを忘れなかったが、かつて駅路一切の奔走を共にしたあの伊之助が草葉の陰にあるとは、どうしても彼にはまことのように思われもしなかった。 馬籠の....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
のことを考えていたこと、彼に負うあらゆる幸福を感謝していたこと、彼が生きてる間は草葉の陰から祝福していること、などを彼に告げてくれと頼んでいた。――ただクンツが....
墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
て先生がその墓を見て下さったならば、どんなにどんなに、うれしいか……先生、私は、草葉の陰から手を合わせて先生に、お礼を申上げています……。 私は耳を澄ませて病....
」より 著者:正岡子規
構わず墓の検分に来てくれたのだ。実に有り難い。諸君。諸君には見えないだろうが僕は草葉の陰《かげ》から諸君の厚誼《こうぎ》を謝して居るよ。去る者は日々に疎《うと》....