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草葺き
「草葺き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
草葺きの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河明り」より 著者:岡本かの子
のになって、広いアスファルトの道は面前に逆立ち、今まで眼にとまっていた榕樹の中の
草葺きの家も、椰子林の中の足高の小屋も、樹を切り倒している馬来人の一群も、総て緑....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
ち破るばかりで、地を傷めないのが普通である。然るに今度の落雷の現場を取調べると、
草葺き家根が上にむかって飛んでいるばかりか、土間の地面が引きめくったように剥がれ....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
りを求むべき村里へ行き着かないうちに、日が暮れかかった。 路ばたに一軒の新しい
草葺きの家があって、ひとりの女が門に立っていた。女は十六、七で、ここらには珍しい....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
わいでいるけしき――蕭条《しょうじょう》として襟《えり》寒い。
はるかむこうに
草葺き屋根の百姓家が一軒二軒……。
どこかで人を呼んでいる声がする。
風。
....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
は、ブルジョア趣味の贅沢なものになっているが、当時はほんとの侘《わ》びの境地で、
草葺きの軒は傾き、文字どおりの竹の柱が、黒く煤けている。
「どうじゃ、爺。その後....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
の部屋があるだけで、しかもそれは見るかげもなく荒れはてたむさくるしい代物だった。
草葺きの屋根は落ち、壁は塗りがはげ、扉の蝶つがいははずれていた。私はそれを修繕さ....
「母の手毬歌」より 著者:柳田国男
前の、慶長六年|霜月二日、江戸|丸焼けという大火があったのち、幕府は命令をだして
草葺きをあらためさせ、新築はなるべく板屋根にするようにと指図した。火事の用心に板....