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「草賊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

草賊の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
そ身動きも出来ないほどだ」 春とは云っても寒かった。竈の火口へ手を翳しながら、草賊の長毛利薪兵衛は、物臭さそうにこう云った。 「火柱が立つっていうのだな」陶器....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
とって置いた種子までも持って行かれる。山や森の奥深く逃げこんだ農民等は、いわゆる草賊となって、ボルシェヴィキに対する復讐の容赦のないパルチザンとなる。 彼等は....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
愚慢の大将であるが、里見を初め附近の城主を籠罩して城主の位置を承認せしめたは尋常草賊の智恵ではない。馬琴はとかくに忠孝の講釈をするので道学先生視されて、小説を忌....
埋もれた日本」より 著者:和辻哲郎
考える人は、耶蘇の姿を変じたものとして排撃を受けなくてはならないのである。彼の『草賊前後記』には、熊沢蕃山をかかる異学の徒としてあげている。蕃山は羅山よりもはる....
三国志」より 著者:吉川英治
「大事が勃発しました」 「また、宮中にか?」 「いや、こんどは遠国ですが」 「草賊の乱か」 「ちがいます――かつてなかった叛軍の大がかりな旗挙げが起りました」....
私本太平記」より 著者:吉川英治
だ二十歳の若き将軍は、ここに、 「日夜、中央の危急を案じながら、むなしく、四囲の草賊にさまたげられて、ことしもまた、雪にとじこめられなどしたらなんとしよう。国の....