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草間
「草間〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
草間の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あらくれ」より 著者:徳田秋声
ゃが》んだ。裳裾《もすそ》や靴足袋《くつたび》にはしとしと水分が湿《しと》って、
草間《くさあい》から虫が啼《な》いていた。
お島はじっとり汗ばんだ体に風を入れ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
りました。 おりからそれを待っていたもののごとく、いよいよ秋のふけまさった庭の
草間で、ちち、と身にしみ入るごとく鳴きだした虫の声に、魂の傷つけられた若者はさら....
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
》に、結ばぬ夢は醒《さ》めて、逆《さか》しまに、われは過去に向って投げ返される。
草間蛇《そうかんだ》あり、容易に青《せい》を踏む事を許さずとある。 「蔦屋《つた....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
法を自得させたのであろう。 富士の裾野の荒い野には露がしとどに降りていた。虫が
草間で喞いていた。そうして秋草が花咲いていた。草を分け露を散らし、光明優婆塞はひ....
「爛」より 著者:徳田秋声
分遅くであった。その日もじりじり暑かった。昨夜更けてから、寝床のなかで、どこかの
草間や、石の下などで啼いている虫の音を聞いた時には、もう涼しい秋が来たようで、壁....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
たり地獄のように恐れられたりしていた。 二十五年前には東京市内には新橋と上野浅
草間に鉄道馬車が通じていたゞけで、ノロノロした痩馬のガタクリして行く馬車が非常な....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
いのが、馬上で颯爽《さっそう》としてここへ現われて来ましたが、献上隊の一行が路傍
草間に銭を拾っているのを見て、 「何だ、何をしているのだ」 「なに、天下の宝を路....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
ず伝習はさせた。それから、中学校もなければならぬというので、これには慶応義塾から
草間時福氏というを招聘して主として英書を教えさせ、別に漢書の教場をも設けた、この....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
ものはない。
酒の場には必ずお艶がひきだされる。
それでお艶は、窓から見える
草間の離室《はなれ》へ、あさに晩にこっそり出入りしている隻眼《せきがん》のお侍が....
「サレーダイン公爵の罪業」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
あの手紙の文句に何んとあった、「折しもほの白い、暁空にも似た光が、夜空に流れて、
草間がくれの月が次第に蒼白く輝き出た。二人は沈黙にふけりつつ流れを下った。「マー....
「科学時潮」より 著者:海野十三
地下鉄道の開通 上野、浅
草間の地下鉄道が出来た。入って見ると随分明るくて温い。電車の車体は黄色に塗られ、....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
判となった。ひとつは歌詞がいいからでもあった。 日ぐれ草取り寂してならぬ、鳴けよ
草間のきりぎりす 親の意見と茄子の花は、千に一つのむだもない めでた若松|浴衣に....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
列す。また、英国宗のカテドラル(本山)あり。晩天ようやくはれて、夕陽影裏に牧羊の
草間に遊ぶを見るもまた幽趣あり。午後七時抜錨して湾を出ず。風ようやく加わり、波よ....
「秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
き募る東南の風に靡いている。紅に染った葉の色も霜や雪に焼けて、少し黒ずんでいた。
草間には小岩鏡の群落が花時の美観を偲ばせ、蔓苔桃の紅い実がこぼれ散った宝玉を思わ....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
ャンゴロだと教えた、何の事やら薩張り分らない、南日君が三五郎だと説明して呉れる。
草間を押し分けて河原に下ると、大虎杖の叢が一斉に闊い葉を拡げて、強烈な日光を浴び....