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草隠れ
「草隠れ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
草隠れの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「両国の秋」より 著者:岡本綺堂
た髪は黒い幕のように彼女の蒼い顔をとざして、そのあいだから物凄い二つの眼ばかりが
草隠れの蛇のように光っていた。 「あたし、もう帰りますよ。誰がこんな所にいるもん....
「薬草取」より 著者:泉鏡花
高坂は布を断つが如き音を聞いて、唯見ると、前へ立った、女の姿は、その肩あたりまで
草隠れになったが、背後ざまに手を動かすに連れて、鋭き鎌、磨ける玉の如く、弓形に出....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
掛けて、目ばかり出して…… その時分には、当人|大童で、帽子も持物も転げ出して
草隠れ、で足許が暗くなった。 遥か突当り――崖を左へ避けた離れ座敷、確か一宇別....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
深雪は、腰を引いて
「御無体なっ」
小太郎から教えられた護身術、柔道の一手で、
草隠れの当身――軽く、拳でどんと脇腹を突くと同時に、右手を力任せに上へ引いて、小....