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草食
「草食〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
草食の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
くしておきな。おいら、ひと足先にけえって寝るからね、おしゃべりてんかん起こして道
草食ってちゃいけねえぜ」 不意打ちの命令に、鼻をつままれでもしたかのごとくぽう....
「青い眼の人形」より 著者:野口雨情
牧場の仔牛 雨の降る日は 親牛に 仔牛はだかれて ねんねしてる 桶から水飲んで
草食べて 眼々あいて仔牛は ねんねしてる 雨の降る日は 永いこと 牧場の日ぐれは....
「風琴と魚の町」より 著者:林芙美子
まず」と、云う言葉を思い出したので、遠くの方から、校長の後へついて行った。 「道
草食わずと、早よウ歩かんか!」 校長は振り返って私を叱った。窓の外のポンプ井戸....
「小浅間」より 著者:寺田寅彦
粒が十ぐらいずつかたまってころがっている。蕈の類かと思って二つに割ってみたら何か
草食獣の糞らしく中はほとんど植物の繊維ばかりでつまっている。同じようなのでまた直....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
せられているものあり、数年前この女橋を踏みはずして深水へ落ち込んだのを、近い野で
草食いいた馬が後《おく》れず走り行きて銜え揚げて人助の到るを俟《ま》った御礼にか....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
と畏《おそ》れ入ったろう。また按ずるにホワイトの『セルボルン博物志』に牛が沢中に
草食う際、鶺鴒その身辺を飛び廻り、鼻に接し腹下を潜《くぐ》って牛に著いた蠅を食う....
「ビジテリアン大祭」より 著者:宮沢賢治
明しよう。人類は動物学上混食に適するようにできている。歯の形状から見てもわかる。
草食獣《そうしょくじゅう》にある臼歯《きゅうし》もあれば肉食類の犬歯もある。混食....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
権九郎は自棄に怒鳴りながら横へ逸れる犬を引き締めた。「雪の降ってる冬の夜中だ。道
草食うにも草はあるめえ、トットットットッ。走れ走れ!」 権九郎はむやみと鞭を振....
「逢魔の刻」より 著者:豊島与志雄
きて……あああ。」日がかっと照ってるだけに恐ろしかった。花が咲き、虫が鳴き、牛が
草食い、浅間の煙が悠長に立ち昇ってるだけに、なお恐ろしかった。 彼は打ちのめさ....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
いた。お父さまが、「牛についていってごらん」と、おっしゃったので、僕は「四足獣、
草食獣、複数の胃で、はんすうする」と、いった。 するとお父さまがニコニコした。 ....
「盗難」より 著者:佐藤垢石
日の朝、みゑ子は学校の終業式へ出て行った。ところで、みゑ子はいつも学校がすむと道
草食うことなどなく直ぐ家へ帰ってくるのであるけれど、その日に限ってみゑ子は、冬の....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
という文句に添えて、絞首台の図を書いた。これは飛脚への嚇しであって、もし途中で道
草食ったら、お前を見舞う運命はこれだぞという意味だった。一刻の躊躇も示すロンドン....
「種山ヶ原」より 著者:宮沢賢治
び》立ち止まるので、達二は少し苛々《いらいら》しました。 「上さ行って好《い》い
草食え。早ぐ歩げっ。しっ。馬鹿《ばか》だな。しっ。」 けれども牛は、美しい草を....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
た「かれくそ食うか」という処もある。肥前の南高来郡の一部などでは、 こーぞーかれ
草食うか というそうで、これに伴のうて鳥と小僧との童話があったというが、長崎はも....