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荒れ屋
「荒れ屋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
荒れ屋の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
至って静かな所で殊に二十九番館は人が住むか狐が住むか、外から見ては判じ兼ねる様な
荒れ屋敷で、門の戸も殆ど人の出入りする跡が見えぬ。或いはレペル先生が茲に住んだの....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
いぶん荒れているな」と、半七はそこらを見まわしながら云った。 「わたくしもひどい
荒れ屋敷だと思っていましたが、まさかに空屋敷とは……」と、喜右衛門も今更のように....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
立派に嗅ぎ出して見せてやるぞ。何が、あいつ等金持の蔵《むすめ》を狙うか? 奴等は
荒れ屋敷、荒れ寺を目あてにして、今夜の陣を張っているのだ。もうこの橋を渡ったと、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
」 同勢は踊りの威勢で、化物屋敷の中へ混み入ってしまいました。もとより形の如き
荒れ屋敷ですから、門と垣根の締りも厳重というわけにはゆきません。屋敷の中へ混み入....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
にそれだ。――だが、市十郎もこんどは阿能のウラをかいた。やがて駕籠の灯がとまった
荒れ屋敷の門を見届け、そこの崩れた土塀の横に身をひそめていた。そして阿能が中へ入....