荒れ果てる[語句情報] » 荒れ果てる

「荒れ果てる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

荒れ果てるの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
ですか」怪美人「ハイ以前は時々登りました、何しろ昔から名高い屋敷ですから、年々に荒れ果てるのを惜く、茲を斯う修復すればとか彼処を何う手入れすればとか、自分の物の....
十二支考」より 著者:南方熊楠
《いの》るに苗茂る事|夥《おびただ》し。法蓮は田を作らず水も入れねば草のみ生じて荒れ果てるから、国人『最勝』をほめ『法花』を軽しむ。七月上旬になりて法蓮の田に瓢....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
である。 ――遠くに居る家主が、かつて適切なる提案をした。曰く、これでは地味が荒れ果てる、無代で広い背戸を皆借そうから、胡瓜なり、茄子なり、そのかわり、実のな....
かげろうの日記」より 著者:堀辰雄
なった庭をいまさらのように見やっては、少し自嘲的な気持にもなって、それがますます荒れ果てるがままに任せておいた位だった。 そんな私に向って、「まだお若い身空で....