荒巻[語句情報] » 荒巻

「荒巻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

荒巻の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
部の手に成った三調書及保険会社の其当時の書類、次に自分は大正六年二月深川区古石場荒巻方二階に置いてあった孤児院建設趣意書、同絵葉書、尾島と自分とが相往復した手紙....
爆弾太平記」より 著者:夢野久作
繰り金で動いていると云っていい位だ。……その次が現在大阪で底曳大尽と謳われている荒巻珍蔵……発動機船底曳網の総元締だ。知っているだろう。それから京城の鶏林朝報社....
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
治十一年六月十六日生る。同三十八年養子す。同年十月家督譲る。 ◇弟 梅津九郎助。荒巻軍平養子となり伊右衛門という。後軍治と改めその後行度と改む。明治九年三月二十....
戦後新人論」より 著者:坂口安吾
ある。 話の真偽は知らないが、さる野球通の話によると、昨年、星野組の火の玉投手荒巻が東大へ入学しようとした。東大の野球部の世話役が大いによろこんで、東大野球部....
スポーツ・文学・政治」より 著者:坂口安吾
に思想が新しく、大胆で、これまで日本になかったものを持っている。 別府星野組の荒巻という投手、あいつは非常な秀才なんだそうで、学校を首席で出て、職業野球に入ら....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
いた。けれども親が案ずるほど虫気がつくのは世のならい。 ここに医学部の書生で、荒巻敏司という美男子があった。然るべき官員の息子で、赤坂に屋敷があり、本郷へ通学....
放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
はいゝな、里芋のコロコロしたのを薄く切って、小松菜と一緒にたいた味噌汁はいゝな。荒巻き鮭の一片一片を身をはがして食べるのも甘味い。 大根の切り口みたいなお天陽....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
川護成氏が「宮本武蔵生誕地」と題字をかいている。川をへだてて、讃甘神社(むかしの荒巻神社)の森と相対し、四顧、山ばかりしか見えない。今も、静かな山村である。清流....
舌のすさび」より 著者:吉川英治
ト山いくらで滅法安い鮭のあらをよく買ったものである。ところがその中に交じっている荒巻の鎌(アゴ)とよぶところは鮭の全身のなかではいちばん美味い。極く尻尾の端のと....