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荒木又右衛門
「荒木又右衛門〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
荒木又右衛門の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「映画時代」より 著者:寺田寅彦
においてまたわが国の剣劇の大立ち回りが大衆の喝采《かっさい》を博するのであろう。
荒木又右衛門《あらきまたえもん》が三十余人を相手に奮闘するのを見て理屈抜きにおも....
「二百十日」より 著者:夏目漱石
ひね》った。 「恥じゃないが話せないよ」 「話せない? なぜ」 「なぜって、君、
荒木又右衛門を知らないか」 「うん、又右衛門か」 「知ってるのかい」と碌さんまた....
「鍵屋の辻」より 著者:直木三十五
一 張扇から叩きだすと、「伊賀の水月、三十六番斬り」
荒木又右衛門|源義村《みなもとのよしむら》――琢磨兵林《たくまひょうりん》による....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
ち止まって、じっとながめているような人ですね。」 「御覧なさい、小さな宮本武蔵や
荒木又右衛門がいますよ。」 「ほんとに、江戸じゃ子供まで武者修行のまねだ。一般の....
「寛永武道鑑」より 著者:直木三十五
同時に 「お聞きしたいが」 と、膝を向けた。 「何を?」 「将軍家御前試合に、
荒木又右衛門が加わったと申すが、何故、荒木の如き、田舎侍が、歴々の中へ加わったの....
「映画雑感(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
うした人が出るであろうという気長い希望をいだいてそうしてそれまでは与えられたる「
荒木又右衛門」を、また「街のルンペン」をその与えられたる限りにおいて観賞すること....
「大阪を歩く」より 著者:直木三十五
下、俗称野麦と称した所にいたらしいが、機があったら、私は彼と一緒の高座へ上って「
荒木又右衛門」でも弁じてみようと思っている。 こういうことは、私は、好きらしい....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
少しは出来る」 「剣術が出来れば怖いものは無いんだね」 「そうもいかないね」 「
荒木又右衛門と柳生十兵衛と、どっちが強いの」 「それは柳生十兵衛が強いだろう、先....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
十九 伊賀の上野の鍵屋《かぎや》の辻《つじ》というのは、かの
荒木又右衛門が手並《てなみ》を現わした敵打《かたきう》ちの名所。 その鍵屋の辻....
「橋」より 著者:池谷信三郎
だとか、花嫁の悲しげな眼差し、あるいはイブセン、蒋介石、心中、保険魔、寺尾文子、
荒木又右衛門、モラトリアム、……等といっしょに、荒縄でくくられ、トラックに積みこ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
て、峠の上、立場《たてば》の茶屋へ来るとそこで一休み。 仏頂寺弥助は鍵屋の辻の
荒木又右衛門といったような形で縁台に腰をかけ、諏訪湖の煮肴《にざかな》を前に置い....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
たが、ついに両説にわかれ、一方は荒木の前に荒木なし、荒木の後に荒木なしと言って、
荒木又右衛門説を主張し、一方は宮本武蔵が荒木以上であるという説を支持し、結局、武....
「安吾武者修業」より 著者:坂口安吾
右衛門、荒川熊蔵などという忍術使いや豪傑から、上泉伊勢守、塚原卜伝、柳生十兵衛、
荒木又右衛門などの剣客等、すべて痛快な読み物である。子供たちはそれぞれヒイキがあ....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
この一篇を、「新農民読本」として全国津々浦々の「小作人」と「貧農」に捧げる。「
荒木又右衛門」や「鳴門秘帖」でも読むような積りで、仕事の合間合間に寝ころびながら....
「かたき討雑感」より 著者:岡本綺堂
たがってあまりに知られていないらしい。 なんといっても、かたき討は大石内蔵助と
荒木又右衛門に株を取られてしまったので、今更どんな掘出し物をしても彼らを凌ぐこと....