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荒療治
「荒療治〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
荒療治の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
される、いっそこのままほっておくより――というようなあさはかな考えから、ついつい
荒療治をするなんてこたあ、よくある手だからね」 「いかにもしかり。ところで、番地....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
げえねえから、ね! だんな! やっつけますぜ! だまされたと思やくやしいんだッ。
荒療治でぎゅうとしめあげますぜ! やい! げじげじのかぶとむし! 前へ出ろッ」 ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ろうごうし》の中へはいっていくと、さみしく笑っていったことです。 「あいかわらず
荒療治がおすきだな。目違いもいいかげんにしないと、のろい殺されますよ。増屋のおや....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
親分すみませんな」 「あの若僧の死骸は浮き上るようなことアあるまいな」 「永年の
荒療治稼業、そんなドジを踏むようなわっしじゃございやせん」 青年はいまし方出て....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
をしらべるつもりだったけれど、怪しいベルの音を聞くと、早くも切迫した事態を悟り、
荒療治ながら決行したところ、幸運にも宝石が指先にかかったのであった。素人にしては....
「三狂人」より 著者:大阪圭吉
けて、実は逆に狂人のほうを殺して、自分が死んだような振りをするなんて……成る程、
荒療治で脳味噌をとったりすれば、顔なぞ誰の顔だか判らなくなってしまいますからね。....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
かと思うと、ええい、恋のへちまのと、上品ぶったまだるッこいことは面倒だ。いっそ、
荒療治で、あっさりと無断で失敬して行っちまおうか? その方が面白れえや! と、こ....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
「肩の傷はなおったか。貴様があんなところへメダルをかくしておくものだから、つい
荒療治もせにゃならん。しかも貴様があんなに苦労して、手に入れたり、かくしたりして....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
男の腰に、どすんと突き当った赤革のトランク一箇――女は生命を捨てずに済んだ。男は
荒療治《あらりょうじ》を決行するに及ばなかった。男も女も、一応|妖異《ようい》に....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
ふん、やさしくいえば、二人ともつけあがって、おれをばかにする。よし、こうなれば、
荒療治だ」 そういうと、トラ十の手に、きらりとなにか光った。トラ十がポケットか....
「火薬船」より 著者:海野十三
身の上について、おそるべき相談が、怪人物ポーニンと、船長ノルマンとの間に出来た。
荒療治 なにも知らない警部モロは、上陸すると、すぐその足で、酒場雑草園へいった....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
よ。」 九 「介抱しよう、お下ろしな、と言わっしゃる。 その位な
荒療治で、寝汗一つ取れる奴か。打棄っておかっせえ。面倒臭い、と顱巻しめた頭を掉っ....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
の宿屋へくわえ込んだのだが、仕事がどうも思うようにいかなかったと見えて、とうとう
荒療治を考えてその男に劇薬をのませて、所持金を引っさらって逃げ出した。そのときに....
「えぞおばけ列伝」より 著者:作者不詳
り歩く.そういう患者に対しては,体内にひそむパウチを追い出すと言って,次のような
荒療治を試みる. まず川岸に虎杖の枯茎その他燃えやすいもので小屋をつくる.この....
「和製椿姫」より 著者:大倉燁子
によっては僕は犯罪人になるかも知れませんが、いまは一刻を争う時なので、やむを得ず
荒療治をやったんですが、別段強請がましい事を云った覚えもなし、探偵の方までお頼み....