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荘子
「荘子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
荘子の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
来たのは、泥烏須《デウス》ばかりではありません。孔子《こうし》、孟子《もうし》、
荘子《そうし》、――そのほか支那からは哲人たちが、何人もこの国へ渡って来ました。....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、嘉永四年、猿若町《さるわかまち》の中村座の八月興行で、外題《げだい》は『東山桜
荘子《ひがしやまさくらそうし》』といいました。その時代のことですから、本当の佐倉....
「だだをこねる」より 著者:辻潤
し》になってしまっていたに相違ない。もっともその方がよほど気楽かもしれないがね。
荘子という本の中に
荘子とドクロとの問答がある。ドクロが
荘子に向かって己れのたのし....
「自分だけの世界」より 著者:辻潤
ネルの「所有人」(Eigner)という言葉は彼自身の発明であるように見えるが、「
荘子」を読むと(「
荘子」は又僕の昔からの愛読書の一つである)「独有人」という言葉....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
数の独立国起こるにおよび、始めて自由思想がはなやかに咲き誇ることができた。老子|
荘子は共に南方人で新派の大主唱者であった。一方孔子はその多くの門弟とともに古来の....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
少年にあり勝ちの空想が、次から次と美の国を産んだ。草双紙で見た竜宮が見えた。
荘子で読んだ胡蝶の国が見えた。快川長老の説教で聞いた、極楽浄土が見えて来た。 ....
「学生時代」より 著者:幸田露伴
詩を書写したり抜萃したり暗誦したりしたもので、遲塚麗水君とわたくしと互に相争って
荘子の全文を写した事などは記憶して居ます。私は反古にして無くして仕舞いましたが、....
「運命」より 著者:幸田露伴
後半は一転して、真楽の自得にありて外に待つ無きをいう。伯牙を陋として破琴を憐み、
荘子を引きて不隠を挙ぐ。それ外より入る者は、中に主たる無し、門より入る者は家珍に....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
かうんじゃござんすまいね」 「その方共なぞからかって見たとて何の足しになろうぞ。
荘子と申す書にもある。興到って天地と興す、即ち王者の心也とな。道中半ばに駕籠をと....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
かの魚の長さは幾百里というのでございましょう。考えても怖ろしいことでございます」
荘子のいわゆる鯤鵬の説も、必ずしも寓言ではないと、使いはさとった。 ※鬼の....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
ラ『アソンモアル』、クロポトキン『パンの略取』、アラトウ『無政府主義の哲学』、『
荘子』、『老子』、『家庭雑誌』、『日本エスペラント』。 ジャガ芋の花を悪く言っ....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
に一羽の巨大な鳥が空の一点に漂っている。 何んとその鳥の大きいことよ! それは
荘子の物語にある垂天の大鵬と云ったところで大して誇張ではなさそうである。大鷲に比....
「人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
かならぬ、流血演劇だったのである。 そこで、一つ二つ例をあげて云うと、「東山桜
荘子」の中では、非人の槍で脇腹を貫く仕掛などを見せ、夏祭の泥試合、伊勢音頭油屋の....
「荘子」より 著者:岡本かの子
紀元前三世紀のころ、支那では史家が戦国時代と名づけて居る時代のある年の秋、魏の都の郊外|櫟社の附近に一人の壮年=
荘子が、木の葉を敷いて休んでいた。 彼はがっちりした体に大ぶ古くなった袍を着て....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
びインド洋を自在にはうち渡るものは、ただこの鳥あるのみ。これ決して阿房にあらず。
荘子のいわゆる大鵬は、これを形容せしものならんと思わる。よって、余はこれを海王鳥....