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荷前
「荷前〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
荷前の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ずま》橋を渡って、本所を通り越して、深川の果ての果て、砂村|新田《しんでん》の稲
荷前にゆき着いたのは八幡の鐘がもう夕七つ(午後四時)を撞き出したあとで、春といっ....
「探偵の巻」より 著者:坂口安吾
(一) 去年、京都の伏見稲
荷前の安食堂の二階に陣どつて「吹雪物語」を書いてゐたころ、十二月のことだつた。食....
「元八まん」より 著者:永井荷風
がかりの人に道を尋ねると、左へ行けばやがて境川《さかいがわ》、右へ行けば直ぐに稲
荷前《いなりまえ》の停留場へ出るのだというのである。 わたくしはこの辺の地理に....
「濹東綺譚」より 著者:永井荷風
したものである。 今年残暑の殊に甚《はなはだ》しかった或夜、わたくしは玉の井稲
荷前の横町を歩いていた時、おでん屋か何かの暖簾《のれん》の間から、三味線を抱えて....