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荷担ぎ
「荷担ぎ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
荷担ぎの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「梓川の上流」より 著者:小島烏水
まって、池は永《とこし》えに無言でいる、自分たち二人(自分は嚮導《きょうどう》兼
荷担ぎの若い男を伴っている)だけが確に現在である、我らは詛《のろ》われているので....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
ても一人の生還者もない。しかし一同は、ともかくその道をゆくことにした。 二百の
荷担ぎ――それに、車や家畜をふくめた長蛇の列が、イギリス駐屯軍の軍用電線にそうて....
「南路」より 著者:宮本百合子
の到着を告げ知らすように鐘はなる。 深いコンクリートの円天井に響き渡り、車輪や
荷担ぎの騒音を超えて、そのリズミカルな鐘の音は、云いようない暖かさと休安とを旅人....
「三郎爺」より 著者:宮本百合子
もそのときだけは、そうして計ったに違いないのだそうだ。 いくら拡がっていても、
荷担ぎをする三郎が、腰に幾尋《いくひろ》かの細引を結びつけ、尺度を持って湖へ入る....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
ろりと横になるのもある。五合目は山中の立場である。 私は、御中道をするために、
荷担ぎ一人連れて、小御岳神社の方面へと横入りをした。「途が違うぞよ」「そっちへゆ....
「墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
でしょうか? 子供の頃に読んだ千一夜物語の中には、バグダッドの町を彷徨い歩いた
荷担ぎの話なぞがよく出ています。夕暗の立ちこめた町の小路で、ふと行き摺りの美女に....