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荷鞍
「荷鞍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
荷鞍の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
度潰し使われた本故、下文が欠けて居る。三十年ほど前読んだ、ラ・フォンテーンに、「
荷鞍」と題した詩ありて、確か亭主が妻の身に驢を画いて出で帰り来って改めると、わが....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
「おッぺしちゃア危え、動くよ」 馬「動きやすよ活きて居るから……さア貴方確りと、
荷鞍へそう捉まると馬ア窮屈だから動きやすよ」 由「若衆いゝかえ大丈夫かえ、気を付....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
のものなら駈落をするのだから路銀に持って行きますが、多助は正直者ゆえ其の銭を馬の
荷鞍へ結び付けまして、自分は懐にあるほまちの六百の銭を持って行きにかゝりましたが....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
々しげに、自分へいうとも連れの者へいうともなくつぶやいて、漆桶のくくり付けてある
荷鞍へ乗り移った。 頬かぶりの前髪も、身がるく鞍へとび乗った。そして、先に出よ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
「…………」 お通は、眼をふさいだきりだった。もし牛の背に、炭俵や薪を付ける
荷鞍がなかったら、振り落されていたに違いない。 「おお、誰か」 「牛が狂うて行く....
「秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
た。尾瀬沼の東の檜高山、治右衛門池の南の皿伏山、さては其名の如く双峰を対峙させた
荷鞍山までも、皆大きな蛞蝓が匐ったようにのろのろしている。そして此等の山を屏風の....