荻原[語句情報] »
荻原
「荻原〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
荻原の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「魔法修行者」より 著者:幸田露伴
随分と索隠行怪の徒には輾転伝受されていたのだろうと思われる。伝説に依ると、水内郡
荻原に、伊藤|豊前守忠縄というものがあって、後堀河天皇の天福元年(四条天皇の元年....
「北国の人」より 著者:水野葉舟
かけたりして、室を片付けていたが、急に思いついたように、 「ああ、そうそう、下の
荻原さんが貴方にお目にかかりたいって。」と言う。 「
荻原ってどんな人だ?……おれ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
れ。岩に苔《こけ》むしてさびたるところなれば、住ままほしくぞ思召す。露むすぶ庭の
荻原霜枯れて、籬《まがき》の菊の枯れ枯れに、うつろふ色を御覧じても、御身の上とや....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
事になった。それから碧梧桐氏は別に新傾向の句風を起す事になって、これに属する者に
荻原井泉水《おぎわらせいせんすい》氏、大須賀乙字《おおすがおつじ》氏などが出るし....
「源氏物語」より 著者:紫式部
なのですか」 などと尼君を恨めしそうに言い、 松虫の声をたづねて来しかどもまた
荻原の露にまどひぬ と歌いかけた。 「まあおかわいそうに、歌のお返しでもなさい....
「風と光と二十の私と」より 著者:坂口安吾
ていたから、それ以上どうする必要も感じていなかった。 特に主任が私に言ったのは
荻原という地主の子供で、この地主は学務委員であった。この子は然し本来よい子供で、....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
同級生で、当時穂高小学校の首席訓導であったが、彼の信仰はついにその教え子に及び、
荻原守衛その他の生徒が信者になった。最初冷静に見て居った校長もこれに驚き、生徒が....
「位牌と鼠」より 著者:田中貢太郎
大正十二年の震災の時であった。幡ヶ谷に住んでいた三好七郎と云う人の許へ、
荻原高三郎と云う知人が避難して来て、一月ばかり厄介になっていて他へ移って往ったが....
「朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
はない、諸芸の刺戟《しげき》になったのだ。ことに、堀越家とは姻戚《いんせき》に、
荻原《おぎわら》浜子の母方はなっている。浜子が八歳の明治廿一年には、末松青萍《す....
「回想録」より 著者:高村光太郎
ったから、草土社には加わらなかった。 彫刻家の中で私が一番親しくつきあったのは
荻原守衛だ。アメリカで最初に会ったが、その時の印象では油切ったあくの強い人で、大....
「牡丹灯籠 牡丹灯記」より 著者:田中貢太郎
ある。 伽婢子では牡丹燈籠と云う題になって、場所を京都にしてある。五条|京極に
荻原新之丞と云う、近き比妻に後れて愛執の涙|袖に余っている男があって、それが七月....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
っていると、へちまだなの門をくぐって現われたのは、母の同盟の戸泉さんと日日新聞の
荻原さんの一行だ。戸泉さんは、 「夏のサンタクロース!」 と言って私のまくらもと....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
府の手にあつまる。――という献策をして、俄然、登用され出してきたのが、勘定奉行の
荻原近江守|重秀であり、かれの背後には、柳沢吉保があった。 柳沢、
荻原らが、そ....