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荼
「荼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
荼の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
の墓がたくさんありました。その隣りの最教寺は日蓮宗で、ここの宝物には蒙古退治の曼
荼羅《まんだら》があるというので有名でした。これからお話をするのは、そんな有名な....
「一夜」より 著者:夏目漱石
あるものは疾《と》く遶る。またある時は輪さえ描く隙《ひま》なきに乱れてしまう。「
荼毘《だび》だ、
荼毘だ」と丸顔の男は急に焼場の光景を思い出す。「蚊《か》の世界も....
「黄鳥の嘆き」より 著者:甲賀三郎
大学へ持って行かれたので、予定が一日延びて、いよ/\今夜最後の通夜をして、明日は
荼毘に附する事になっていた。 重武は葬儀委員長という格で、相変らず何くれと采配....
「魔法修行者」より 著者:幸田露伴
類の称を挙げて見よう。先ず魔法、それから妖術、幻術、げほう、狐つかい、飯綱の法、
荼吉尼の法、忍術、合気の術、キリシタンバテレンの法、口寄せ、識神をつかう。大概は....
「煩悩秘文書」より 著者:林不忘
きり、それなり一言も口をひらかずに、逝《い》ったのだった。 村人の手で、遺骸は
荼毘《だび》に付した。お骨を捧げて、今日は明日は江戸の道場へ帰ろうと思いながら、....
「火葬国風景」より 著者:海野十三
追而来る××日×時、花山祭場に於て仏式を以て告別式を相営み、のち同火葬場に於て
荼毘に附し申可く候……」 この文面から推せば、彼はたしかに病気で死亡し、その屍....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
が開幕の合図となって、愈法水は、真夏の白昼鬼頭化影の手で織りなされた、異様な血曼
荼羅を繰り拡げて行く事になった。 法水は庵主盤得尼の切髪を見て、この教団が有髪....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
口《そうこう》、灑水《しゃすい》を置いてあった。
部屋の壁には、青地に四印|曼
荼羅《まんだら》を描いた旗と、蓮華広大曼
荼羅を描いたものとを掛けて、飯食を供し、....
「バークレーより」より 著者:沖野岩三郎
ロムバス」その他の詩を物せし所。周囲の樹木は彼の植えにしものにて、北方の高地には
荼毘塔あり。また、モーセ、ジョン・シー・フレメント将軍、ロバアト・ブラウニングに....
「小山内薫先生劇場葬公文」より 著者:久保栄
時一般焼香を終って、葬列はふたたび式場を発し、同五時半桐ヶ谷火葬場に到着、遺骸を
荼毘に附した。 二十九日午前八時半、喪主、遺族、近親、築地代表者は四谷自宅を出....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
読経供養し、月白く露深き丘の上に遥かに印度洋の※鞳たる波濤を聞きつつ薪を組上げて
荼毘に附した。一代の詩人の不幸なる最後にふさわしい極めて悲壮沈痛なる劇的光景であ....
「火葬と大蔵」より 著者:喜田貞吉
その後僅かに中一年を措いて大宝二年には、持統天皇は万乗の尊い御身を以て、御遺骸を
荼毘に附せられ給い、爾後歴代の天皇大抵この式によって、御葬儀を挙行された事に見え....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
経一巻を読みそれからその寺の霊跡を尋ねて立ち出た。そこからがすなわちこの天然の曼
荼羅における純粋の所であるです。その名をセルシュンすなわち
という。もちろん黄....
「法然行伝」より 著者:中里介山
安貞二年正月二十五日の暁、更に西山の粟生野の幸阿弥陀仏の処へ遺骸を移して、そこで
荼毘《だび》に附した。
荼毘の処に三肢になった松があって、それを紫雲の松と名附けら....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
ので、それで彼らのことを宝来と云った。彼らも聖人の知遇に感じて、聖人の御葬式には
荼毘の役をつとめ、爾来代々の法主の葬儀に参列する例になったというのである。けだし....