»
莎
「莎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
莎の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
かるべく、真綿の肩ぶとんは長き病床に床ずれあらざれと願うなるべし。箱の内は何ぞ。
莎縄を解けば、なかんずく好める泡雪梨の大なるとバナナのあざらけきとあふるるまでに....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
汚い足代を掛けて、苫が掛っていて、籾倉の塗直し、其の下に粘土が有って、一方には寸
莎が切ってあり、職人も大勢這入って居るが、もう日が西に傾きましたから職人も仕事を....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
雄風、大倭に冠たり) 可惜柴亡豊亦滅(惜しむべし柴亡び豊また滅びぬ) 荒池水涸緑
莎多(荒池、水|涸《か》れて緑
莎のみ多し) 清人 王治本 これを作ったのは....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
名を有する。これは岩崎灌園の著『本草図譜』巻之七にその図が出て、灌園はそれを「水
莎草《すいしょうそう》(救荒本草 磚子苗注)水生のかやつりぐさなり苗葉三稜に似て....
「くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
海の物など入るる器物にくぐつといへる、万葉などに見ゆ。袖中抄に「裹」字をよみて、
莎草を編みて袋にしたるをいふ也、万葉集抄には、細き縄を持物入るゝものにして、田舎....
「麦積山塑像の示唆するもの」より 著者:和辻哲郎
ド・アフガニスタンの塑像美術が、カラコルムを超えてカシュガル(疏勒)ヤルカンド(
莎車)ホタン(和※)あたりへ盛んに入り込んでいたことは、察するに難くない。敦煌ま....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
に花の色のくれないが、鄙に稀なることをめでてつけたのかも知れぬ。 かやつり草は
莎草などとも字に書いているが、どういう漢語が正しく当るかを知らない。一種なつかし....
「秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
布しているけれども、其他は茫々たる草原で、五、六寸から一尺あまりに延びた禾本科や
莎草科の植物が吹き募る東南の風に靡いている。紅に染った葉の色も霜や雪に焼けて、少....