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莢豌豆
「莢豌豆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
莢豌豆の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
蔵にも聞かせるように言った。 その時、勝重の母親が昼食の膳をそこへ運んで来た。
莢豌豆、蕗、里芋なぞの田舎風な手料理が旧家のものらしい器に盛られて、半蔵らの前に....
「家」より 著者:島崎藤村
あった。 こんな風にして、三吉夫婦の若い生涯は混り始めた。やがて裏の畠に播いた
莢豌豆も貝割葉を持上げ、馬鈴薯も芽を出す頃は、いくらかずつ新しい家の形を成して行....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
なしているわけではない。ちょっと見ると、普通の農家とはあまり違っていない。蠶豆、
莢豌豆の畑がまわりを取り巻いていて、夏は茄子や胡瓜がそこら一面にできる。玉蜀黍の....
「黒髪」より 著者:近松秋江
、鮒の子|膾、明石鯛のう塩、それから高野豆腐の白醤油煮に、柔かい卵色湯葉と真青な
莢豌豆の煮しめというような物であった。 私は、口に合ったそれらの料理を、むらむ....
「百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
芋 若干 里芋┌八ツ頭 三俵 └小芋 二俵 木炭 五俵 右の外、
莢豌豆《さやえんどう》、トマト、葱《ねぎ》、隠元豆、筍《たけのこ》、鶏卵、竹木、....
「波多野邸」より 著者:豊島与志雄
て、全部で三百坪ほどもあった。その半分以上に、各種の野菜が植えられていた。蚕豆や
莢豌豆にはかわいい花が咲いており、キャベツの大きな巻き葉が出来かかっており、時無....
「莢豌豆の虫」より 著者:佐藤垢石
方法はないものかと、思案したのであった。 ところが、ある朝、家の東方にある畑へ
莢豌豆の実を採りに行って、蔓から豆をもぎとっていると、その葉に一分五厘から二分く....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
ク 魚《さかな》の湯引《ゆびき》 夏 第百三十九 鯛料理
莢豌豆《さやえんどう》の煮物《にもの》 夏 第百四十 玉子料....