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「菊判〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

菊判の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
読書法」より 著者:戸坂潤
論の「結論」 『日本コンツェルン発達史』(ワインツァイグ著・永住道雄訳)が出た。菊判ではあるが二百頁を少し越す程度の、手頃の分量の本である。コンツェルンに関する....
文士の生活」より 著者:夏目漱石
了《しま》っては本屋が困るかも知れぬ。一番売れたのは『吾輩は猫である』で、従来の菊判の本の外《ほか》に此頃縮刷したのが出来て居る。此の両方合せて三十五版、部数は....
「或る女」についてのノート」より 著者:宮本百合子
この題材にあたったのであろうかという好奇心を感じた。何故なら、率直に言ってこれは菊判六百頁に近い程長く書かせる種類の題材でなく感じられたし、長篇小説として見れば....
本棚」より 著者:宮本百合子
埃にまびれて現れた。「当世書生気質」を収録した『太陽』増刊号の赤いクロースの厚い菊判も、綴目がきれて混っている。 こんな本はどれもみんな父や母の若かった時分の....
雨夜草紙」より 著者:田中貢太郎
時は徹夜することも珍しくなかった。 一時間も前から眼を通していた二十|頁に近い菊判の雑誌の切抜がやっと終った。三造は一服するつもりで、朱筆を置き、体を左斜にし....
『日本石器時代提要』のこと」より 著者:中谷宇吉郎
弟|治宇二郎《じうじろう》が書いた本というのは、表題の『日本石器時代提要』であって、菊判《きくばん》三百ページくらいの堂々たる体裁であった。評判も大分良かったらしく....
書物を愛する道」より 著者:柳田国男
其土地の文運を察知したものであった。ところが所謂馬糞紙の箱に入れる風が始まって、菊判四六等々の大きさ以外に、外から本の性質を見当づける途が先ず無くなり、次で文庫....