菊桐[語句情報] »
菊桐
「菊桐〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
菊桐の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
高張提灯《たかはりぢょうちん》が門の両側に出ている。しかもそのいずれもの提灯が、
菊桐の御紋章である。そうしてその光で見ると、門の下にかかっている一方の表札は、 ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
んなところで、うろうろしているのだ、気のきいた幽霊は引込む時分だ」 その男は、
菊桐の御紋章の提灯を提《さ》げていたのが、これも少々酔っていると見えて、声は大き....
「細木香以」より 著者:森鴎外
り込むと、ほゝ敬つて白す。」 この年の秋猿若町市村座で、河竹新七作|網摸様燈籠
菊桐が興行せられた。享保中の遊女玉菊の事に網打七五郎の事を併せて作ったものである....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
《かのうさんらく》の筆、あれなる唐門《からもん》は勅使門でございます、扉についた
菊桐の御紋章、桃山時代の建物、勅使の間――襖の絵は狩野山楽の筆、竹園に鴛鴦《おし....
「空家」より 著者:宮崎湖処子
く、いと重げなる黄金の包みのその懐《ふところ》に満々たるは、征西将軍が拝受したる
菊桐《きくきり》の大勲章よりもその身にとってありがたかるべし、今や故郷に錦《にし....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
えて、この板額は頗る不評であった。 その年の七月興行の歌舞伎座では「網模様灯籠
菊桐」を上場した。これは黙阿弥作の小猿七之助で、安政四年市村座の盆興行に先代小団....
「明治の五十銭銀貨」より 著者:服部之総
貨は、ざっとこのような運命の象徴としてうまれでたものである。表のデザインは神鏡に
菊桐をあしらい、裏には竜模様がある。外国の貨幣は総じて君主または元首の顔が鋳出さ....