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「菊細工〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

菊細工の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三四郎」より 著者:夏目漱石
《てすり》の所まで出てきた。 「行くのか」と聞く。 「うん、君は」 「行かない。菊細工なんぞ見てなんになるものか。ばかだな」 「いっしょに行こう。家《うち》にい....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
る団子坂の菊人形、あれは江戸でも旧《ふる》いものじゃあありません。いったい江戸の菊細工は――などと、あなた方の前で物識りぶるわけではありませんが、文化九年の秋、....
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
花より団子と思詰めた顔色《がんしょく》、去りとはまた苦々しい。ト何処かの隠居が、菊細工を観ながら愚痴を滴《こぼ》したと思食《おぼしめ》せ。(看官)何だ、つまらな....
青年」より 著者:森鴎外
うと思って、純一は身顫をして門前を立ち去った。 四辻を右へ坂を降りると右も左も菊細工の小屋である。国の芝居の木戸番のように、高い台の上に胡坐をかいた、人買か巾....