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「菌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

菌の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河童」より 著者:芥川竜之介
もっか》心霊的厭世主義を樹立し、自活する可否を論じつつあり。しかれどもコレラも黴病《ばいきんびょう》なりしを知り、すこぶる安堵《あんど》せるもののごとし。 ....
妖婆」より 著者:芥川竜之介
さし》の低い平家建で、この頃の天気に色の出た雨落ちの石の青苔《あおごけ》からも、《きのこ》ぐらいは生えるかと思うぐらい、妙にじめじめしていました。その上隣の荒....
或る女」より 著者:有島武郎
過ぎた伎芸《ぎげい》の女にのみ見られるような、いたましく廃頽《はいたい》した、腐《ふきん》の燐光《りんこう》を思わせる凄惨《せいさん》な蠱惑力《こわくりょく》....
小さき者へ」より 著者:有島武郎
を泣きながら、死んでもお前たちに会わない決心を飜《ひるがえ》さなかった。それは病をお前たちに伝えるのを恐れたばかりではない。又お前たちを見る事によって自分の心....
星座」より 著者:有島武郎
蒸《む》すような熱感が萌《きざ》してきた。この熱感はいつでも清逸に自分の肉体が病によって蝕《むしば》まれていきつつあるということを思い知らせた。喀血《かっけつ....
恐竜艇の冒険」より 著者:海野十三
ヤシの木。マングロープの木。ゴムの木。それからスコール。マラリヤ。デング熱のバイ《きん》。カヌーという丸木舟。火山。毒矢……ああ、いくらでもでてくる。が、この....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
度の影響に関して多数の非常に注目すべき実験を行った。前の二人は種々の温度で脾脱疽の対抗力を試験したが、低温度(たとえば氷室の中)では幾日もの間貯蔵しておいても....
映画と癩の問題」より 著者:伊丹万作
るという事実を恐怖し、憎悪した。 彼らが我々の社会を歩いているということは、癩のついた貨幣を我々もまた握るということなのだ。癩者は、彼が無心に生きている瞬間....
海底都市」より 著者:海野十三
違いますよ。あそこで僕たちは消毒をされたんです。外から入って来た者は、どんなばいを身体につけているか分りませんから、それでガスで消毒したんです。もうきれいにな....
恐竜島」より 著者:海野十三
で、やがて激痛《げきつう》をおこすことになる。さらにその後になると、傷口からばいがはいって化膿《かのう》し、全く歩けなくなってしまう、熱帯地方では、傷の手当は....
木の子説法」より 著者:泉鏡花
を被る。塗笠、檜笠、竹子笠、菅の笠。松茸、椎茸、とび茸、おぼろ編笠、名の知れぬ、ども。笠の形を、見物は、心のままに擬らえ候え。 「――あれあれ、」 女山伏の....
茸の舞姫」より 著者:泉鏡花
最も得意なのは、も一つ茸で、名も知らぬ、可恐しい、故郷の峰谷の、蓬々しい名の無いも、皮づつみの餡ころ餅ぼたぼたと覆すがごとく、袂に襟に溢れさして、山野の珍味に....
露肆」より 著者:泉鏡花
歯科散が試験薬を用いて、立合の口中黄色い歯から拭取った口塩から、たちどころに、黴を躍らして見せるどころの比ではない。 よく売れるから、益々得意で、澄まし返っ....
大切な雰囲気」より 著者:石井柏亭
な世界にあっては清潔第一、垢が禁物であることを論じては「それは手術室の如く埃と黴を絶滅し、エナメルを塗り立てて、渋味、雅味、垢、古色、仙骨をアルコオルで洗い清....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
色として忘るべからざる一事は、紙幣の垢に染みて黒色を帯び、その紙面には幾千万の黴を有するものあり。ひとたびこれを手にすれば、消毒を要するとの評なり。 つぎに....