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菌類
「菌類〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
菌類の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
』四五八頁)。 最後に和田垣博士の『兎糞録』はまだ拝見せぬが兎糞には種々珍しい
菌類を生じ予も大分集め図説を作りある。備後《びんご》の人いわく兎糞を砂糖湯で服す....
「光と風と夢」より 著者:中島敦
に通ると、青白い燐光《りんこう》が点々と地上一面に散り敷かれていて美しい。一種の
菌類が発光するのだという。 長官への質問書が署名人の一人に拒まる。その家へ出掛....
「落穴と振子」より 著者:佐々木直次郎
ていないのである。同時に額がしっとりとした湿気にひたっているように思われ、腐った
菌類の独得の臭いが鼻をついてきた。私は片手を突き出した。すると自分が円い落穴のち....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ぎぬごとし。因ってこの一つの名もて、白井博士に報じ、その近出に係る『訂正増補日本
菌類目録』四八五頁に録された。さてこの菌は、米国植物興産局の当事者たるスウィング....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
の『日本植物編』に拠って本邦にも一種あるよう出しおれど、白井博士の『訂正増補日本
菌類目録』にはこれを載せず。予はこの二十三年間鋭意して捜したれど、わずかにトルー....
「ビジテリアン大祭」より 著者:宮沢賢治
動物とか軟体《なんたい》動物とか乃至《ないし》原生動物それから一転して植物、の細
菌類、それから多細胞《たさいぼう》の羊歯《しだ》類|顕花《けんか》植物と斯《こ》....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
に留むれば福を齎すというはよく考えると一理あり。世界にまるで不用の物なし。多くの
菌類や黴菌《ばいきん》は、まことに折角人の骨折って拵えた物を腐らせ悪《にく》むべ....
「風立ちぬ」より 著者:堀辰雄
った木々は、その間から、人けの絶えた別荘のテラスをずっと前方にのり出させていた。
菌類の湿っぽい匂いが落葉の匂いに入りまじっていた。そういう思いがけない位の季節の....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
いわゆるオゾン瓦斯が出来る。この瓦斯は酸素の変形したもので非常に酸化力が強く、黴
菌類はこれに遇えば皆死んでしまう。この性質を利用して飲料水等の殺菌消毒をする法が....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
《ヘダマ》、妙な名である。また天狗《テング》ノ屁玉《ヘダマ》という。これは一つの
菌類であって、しかも屁のような悪臭は全然なく、それのみならずそれが食用になるとは....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
四六 ― 〇・一六 〇・六〇 六・七〇 ○
菌類 食品/成分 水分 蛋白質 脂肪 含水炭素 鉱物質 松茸《まつた....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
食する者の肉は妊娠中決して食うべからず。その肉には強き刺撃毒あり。松茸、初茸等の
菌類、魚類の腸等も忌むべし。皆な刺撃性あるものなり。 第二百二十一 食物の成....
「山の人生」より 著者:柳田国男
火を利用した形跡なく、しかも山中には虫魚鳥小獣のほかに草木の実と若葉と根、または
菌類などが多く、生で食っていたという話はたくさんに伝えられます。木挽・炭焼の小屋....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
の文書に見えまた地名に多い田代という語なども、やはり田を作る予定地のことらしい。
菌類の毎年多く採れる場処も、中部の田舎ではもっぱらシロと謂っている。越後では炉の....