菩提を弔う[語句情報] » 菩提を弔う

「菩提を弔う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

菩提を弔うの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
のことはよく判らない。その疵がもとで死んだともいい、あるいは次郎左衛門と八橋との菩提を弔うために出家したともいい、ある町家の入り婿になって七十余歳で明和の末年ま....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
むかしの友達の弟に逢ってしきりに過去の罪を謝した。自分たちが手にかけた大尽一家の菩提を弔うばかりでなく、長左衛門が仕置に逢ったのは二月四日で、その命日に毎月かな....
名人長二」より 著者:三遊亭円朝
ようになりましたのは、全く両親が草葉の蔭から助けてくれるのであろうと、益々両親の菩提を弔うにつきましては、愈々実の両親の無慈悲を恨み、寐ても覚めても養い親の大恩....
名娼満月」より 著者:夢野久作
名を友月と名乗り、朝から晩まで鉦をたたいて京洛の町中を念仏してまわり、満月どのの菩提を弔うておいでになりまする。先祖代々|算盤を生命と思うておりまする私どもまで....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
ねえという訳もねえから、今早まって命を捨てるよりも、生ていて、死んだ宇之助さんの菩提を弔うのは貴方と多助ばかりだ、何卒私の云うことを聞いて下さい、よう/\」 ....
くろん坊」より 著者:岡本綺堂
ずと朽ちて落ちるまでは、決してここを離れませぬ。」と、彼は誓った。 両親や妹の菩提を弔うだけならば、必ずしもここに留まるにも及ばないが、悲しむべく怖るべきはか....
夢のお七」より 著者:岡本綺堂
という。そこで、足軽は新しい碑を建立し、なにがしの法事料を寺に納めて無縁のお七の菩提を弔うことにしたのである。いかなる因縁で、お七がかの足軽に法事を頼んだのか、....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
禍いを免れて自分の寺に住んで居られるようになった。このお方がテーモ・リンボチェの菩提を弔うために諸所の霊跡を巡拝したいということを政府に願うてその許可を得、チベ....