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「華厳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

華厳の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
る、されど最も憾むべきはお濠の中なるがあとなくなったことだ。 滝あみ 那智、華厳、養老、不動なんど、銀河倒懸三千尺の雄大なるは見難きも、水に親しむ夏には江戸....
開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
来る。いかんせん世の習である。いずれは身のつまりで、遁げて心中の覚悟だった、が、華厳の滝へ飛込んだり、並木の杉でぶら下ろうなどというのではない。女形、二枚目に似....
学生と先哲」より 著者:倉田百三
であった。しかし仏法とは一体何であろう。当時の仏教は倶舎、律、真言、法相、三論、華厳、浄土、禅等と、八宗、九宗に分裂して各々自宗を最勝でありと自賛して、互いに相....
生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
ると思います。そういうものを扱ったのを仏教で聴きますのは「善財童子」というものが華厳経に出てくる。森から森をへめぐって、五十五人の善知識を一人ずつたずねて、これ....
雪の宿り」より 著者:神西清
浴主は特に禅刹で入浴のことを掌る役目だからである。しかし由玄はこの通り名で、大|華厳寺八宗兼学の学侶のあいだに親しまれている。それほどにこの人は風呂好きである。....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
り夢には夢を与えるに限る。 海印三昧ということを鶴見はしきりに考えている。仏が華厳を説いたのはその海印三昧を開いたものである。それによって始めて自内証の法が説....
火の扉」より 著者:岸田国士
つて笑つた。 「奥さんの知つてる大きいたきつていうと、なんだね?」 「あたしは、華厳も、那智も知つてるわ。トムちやんだつて、華厳は覚えてるでしよう?」 「あゝ、....
変な恋」より 著者:小酒井不木
ったのである。そうして、お前とならばどこまでも、ナイヤガラはあまり近過ぎるから、華厳の滝へでも飛びこむか、或は松屋呉服店の頂上から飛び降りてもかまわないという程....
層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
を見る。下りて見上ぐれば、高い哉。八十丈と称す。直下せずして、曲折するが、日光の華厳滝よりは遥に高き也。この滝の水、落ちて間もなく、忠別川に入る。川に沿い、数町....
遍路」より 著者:斎藤茂吉
来たので、そこでしばらく休み、すっかり雨装束に準備して滝の方へ上って行った。滝は華厳よりも規模は小さいが、思ったよりも好かった。石畳の道をのぼって行くと僕は息切....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
巻いて居る。その有様は五百羅漢が この池については仏教にも種々の説明があって現に華厳経には詩的説明を施して居るです。実にその説明の仕方が面白い。それによるとイン....
西航日録」より 著者:井上円了
けが朝日の光を受けてあかるくかがやいている。) また拙句を得たり。 嗚呼是れが華厳の時の景色なり(日上先照)(日のぼりてまず高山を照らす) 山頂の眺望実に壮....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ます。 文殊菩薩がある日、善財童子(文殊は智慧の象徴、善財は求道者、両者とも、華厳経中の人物です)に向って、「おまえ、これから世界中を探してみて、もし、薬にな....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
宗)、(法華宗)、(連歌師)、(比丘尼)、(尼衆)、(山法師)、(奈良法師)、(華厳宗)、(倶舎宗)。 これら( )内以外の諸職人は、いずれも俗法師なるもので....
春の大方山」より 著者:木暮理太郎
て、終には上の熔岩までも崩れるので瀑の後退するのが著しいようである。一体に日光の華厳瀑を小さくした趣がある。 瀑壺に下りて休んだ後、岐れた所まで引き返して北進....